ねむいと まぶた おもいって ほんとだな
いちど とじたら あさまで
ひらけそうに ないから こんやは
し かくの かんべんして もらおっと
って ゆうべの はなし
   て の ひら 
かぜ に      なび  いて  ひ かって
     え くぼ    を      ゆび の はら  で
         おせば こぼ れ ....
ファシストになる
くらいならブタでいい
と言ったブタのバラ肉が
スーパーで売られる
ような国にはしたくない
花瓶のなか
ぎっしり 眠る
胎児の へその
緒のさきに
咲いている
虹の彫刻に
あこがれて 雲を
きざんでいるが
美はいつだって ぼくらを
さげすむ
ぼくときみのねがいを
ぼくときみのこどもたちの
そのこどもたちのこどもたちのこどもたちの
そのまたこどもたちのこどもたちのこどもたちのあたりまで
つたえるにはどうしたらいい かんがえているうち ....
灰をまさぐって 泣きながら
名前のない場所に みどりを
まみどりを植える  
花が咲いたら その下で 
きみと むすばれる
帰ってきた さらに うすく かるく
まずしくなって これが ほんとうの
わたしだ まだ少量の毒をもつが
いつでも風にふかれて とんでゆける
きみのもとへ そして きみの彼方へ
荒野は祝福されている
たおれるな ふりかえるな
魔がさせば
魂をぬかれるから せめて
くるしんで詩をかくな
月のおもてを みがいたのは
ウサギではありません
神さまに供える詩を たべてしまい
途方にくれているのも
ウサギではありません
かまどの火を あおったのが由来
火男とかいて ひょっとこ きみの恋心も
とか いいながら 耳に
息 ふきかけようとしたら
だいじなところ 蹴りあげられた
わが友 きみも 
魚が水のなかで
生き死にするようには
空で暮らせない鳥です
しっかり地に足をつけていますか
なにもないところから
無造作に とりだされる
刺されたひとは
いかなる傷もなく
こともなげに死ぬ
おれの神さまは
無慈悲で かわいいやつだぜ
傷口から したたる詩を
無邪気に よろこんで
唾 吐きかけやがるんだ
明日をうたがい おそれながら
大審問の つらい夢からさめる
また朝の
灼金のひかりのなかに立ち
荒野のひつじのむれを見る 
ちからのかぎり
なやんで ないて
さけんで たたかい
やぶれさった すがたのまま
なつがおわるまで たっている
おめでとう 毎日は
祝福されてあるのだから
誕生日くらいは ひとりさみしく
泣きながら過ごしましょう
それが この国の流儀です
紙の船 砂に
海を ひらいて 進め
ためらうな そうしなければ
みえない ものばかりを
愛したからには
荒野では道がわかりません
ヒースの丘にのぼっても
海はみえません けれど
匂いたつ まぼろしをたどって
かならず行きます きみの家に
谷の底に静かな村がある
昼の光が色あせて
働く人たちが 夢もみず
疲労のなかに眠ると
月と星が そこから昇る
霧の花がしめやかに
咲く谷には 夜の単位を
定義した者たちが眠っている
そこから わたしは来ました
もうすこし 先まで行きます
われらの旅についてかたろう
われらとは わたしであってわたしでなく
すべての旅を ひきついでありつづける
おおいなるひろがり そのなかへ わたしもきえるが
われらの旅にはおわりがない
いまのは世界中の石像が
月のちからにひかれ
変身しようとして
均衡をうしない
たおれて砕けた音だ
はだかだと つい
においを かいで
おもわず からみあい
いっしんどうたいで 
おれまがったりします
名前のない鉢植えを買って
如雨露で水をやっていたら
ある日 みぎとひだりの
ひとさしゆびの さきっぽを
あわせたような虹が咲きました
スペースシャトルの打ち上げが映っていた
アトムや鉄人28号の時代から ずいぶん経っているのに
いまどきロケット噴射とは なんて野蛮なイメージだろう
ぼくは未来からきた人のように かんがいぶかく
 ....
かえるなり
あせのかわごと
ぬぎすてて
みずぶろふかく
しんでもいいや
わたしのよろこびは
魚篇に花とかきます
ひらいて 焼いて
食べちゃってね
あぶらが のっているうちに
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
健康のために 今日は
詩をかくのをやめておこう
もうネタもないし  
という詩をかいた
って 前にも使ったな
みつべえ(385)
タイトル カテゴリ Point 日付
そろもん(昨夜の話)自由詩105/11/7 21:39
そろもん(また草原の話)自由詩205/11/3 8:59
そろもん(紅豚の話)自由詩505/11/1 18:28
そろもん(静物の話)自由詩305/10/29 22:39
そろもん(美の話)自由詩505/10/25 22:06
そろもん(夜明けの話)自由詩5+05/10/23 21:56
そろもん(緑の話)自由詩505/10/8 21:05
そろもん(新章スタートの話)自由詩605/10/6 5:15
そろもん(荒野の話)自由詩505/9/19 22:07
そろもん(十五夜の話)自由詩805/9/18 22:49
そろもん(蘊蓄の話)自由詩305/9/14 7:55
そろもん(友の話)自由詩705/9/11 21:33
そろもん(凶器の話)自由詩305/9/9 7:55
そろもん(おー、My Godの話)自由詩705/9/4 6:51
そろもん(迷羊の話)自由詩605/8/31 22:45
そろもん(向日葵の話)自由詩1205/8/29 22:45
そろもん(Happy Unbirthdayの話)自由詩705/8/27 21:35
そろもん(航海の話)自由詩705/8/26 21:54
そろもん(途上の話)自由詩905/8/24 21:56
そろもん(静かな村の話)自由詩605/8/13 22:12
そろもん(出自の話)自由詩305/8/5 22:47
そろもん(われらの旅の話)自由詩805/8/4 19:37
そろもん(幻聴の話)自由詩905/8/3 22:36
そろもん(あの話)自由詩805/7/31 22:00
そろもん(鉢植えの話)自由詩905/7/28 22:52
そろもん(映像の話)自由詩905/7/27 20:45
そろもん(酷暑の話)自由詩8*05/7/17 20:21
そろもん(Thank-you-for-coming gift ...自由詩605/7/15 17:29
そろもん(月夜の話)自由詩1505/7/14 23:11
そろもん(二番煎じの話)自由詩705/7/13 7:52

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