一
 
 どことなくうすぼけたひかりのてらす、砂浜だった。
 ここには、風のふくけはいがない。うち寄せる波もない内海がひろがる。海は、あるいは死んでいるかの ....
 その少年は、少女で動いていた。
 少年のどこかに少女が埋めこまれている。
 少年はときどき吐き気がする。
 そういうとき、たいていそれは夜だけれど、砂浜を思い描く。すると、少女が少年の砂浜を歩 ....
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!

延延と続く背骨の隆起に虹を打付けていった
    ?ミシンを追いなさい?と

i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!

チイキョ チイキョ  ....
火と踊る 少女
薄い幕の向こう側で
遊ぶシルエット

僕は触れることができない
この薄い幕さえ引き剥がすことはできないのだ
音もなく
熱もなく
おそろしく暗いゆめで
見ている
火と ....
その中に夜が入りこんで 機械は夢見た
星空が広がって ひと粒食べるとお菓子の味がして
動物たちのまぼろしが 黒い草原を駆けていった

   るりいろ るりいろした オルゴォル
   鳴らして ....
子供たちの遊ぶ声と思っていたのが
機械の音になっていたよ
ぼくは
旅立たなければ
旅立たなければならない
夜のうちに
この夜が明ければ
もう二度と終わらない光が来るから
ぼくは
旅立 ....
仔猫が生き埋めになっている場所に
機械が出来ていたらどうしよう!
どうしても仔猫を助けてあげられない!
仔猫が生き埋めになったあの今もあるふくらみ
機械の音が聴こえてきたら?
……仔猫はもう ....
仔猫は虫の卵を食す振りをして
実は機械をいじっていたのではなかったか
昆虫卵嚢内部は勿論精密機械構造になっている
油が トクトク 流れていたのではなかったか
となると
球体構造の機械を
仔 ....
「機械ってね」
「ああそうですか」
「小動物の骨の無数の結合からできていると思っていたんです」
「ほうらやっぱり……」
「易しい感じがしませんか、ほら、こう……」
「むしろなまぬるいと」
 ....
街は妖しい気配を包んで
機械になってゆきました
段々球体に近づいていって
機械は原口陥入しながら球体内部へ取り込まれていくのがわかります
そうして溝が塞がって
球体が完成する!!
まさにそ ....
メロディーがその仔猫を取り込むと
仔猫は
おびえた!!
あまりにも当たり前の光景なのでしばし見惚れると
たくさんのメロディーたちが仔猫を片っ端から取り込んでいった
これもあまりにもおあつらえ ....
   カカ カカ カ
     くる くる くる
         カ カカ カカ カ
             くるくる くる
くるくる回る機械の中心に
仔猫の憧憬画みえたよ
分解
し ....
今唯ケンタロウ(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
詩童話篇文書グループ08/1/30
the etui of etudes文書グループ06/6/27
投稿作品
夏の骨[group]自由詩7+*07/7/1 21:00
少女式[group]自由詩16*07/3/31 23:54
ミシン自由詩4*06/10/31 23:49
火と 少女は踊る その影を未詩・独白7*06/7/23 23:59
夢見る機械自由詩4*06/5/31 23:59
夜の旅立ち[group]自由詩6*06/3/29 0:00
オソルベキ疑惑(2)[group]自由詩2*06/3/27 2:00
オソルベキ疑惑[group]自由詩3*06/3/25 15:55
柔らかい機械[group]自由詩5*06/3/23 23:45
子どもの機械[group]自由詩8*06/3/21 11:11
メロディーの羅列たちが仔猫を取り込んでいったのです[group]自由詩5*06/3/19 19:19
易しい構造機械「説明書はありません。」[group]自由詩6*06/3/17 23:59

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