子供の様に、無邪気に人を傷つけられるなら

私はきっと幸せでいられた

大人の様に、上手に言葉を使うことが出来たなら

私はあなたの傍にいられた


中途半端な私は、青年期の途中に足 ....
自分さえも気付かない、小さな小さな不安

それを誤魔化す様に、食べる食べる食べる…

腹は膨らみ、もう何も入らない

「人間て、性欲と食欲を近い所で感じるんだって」

ああ、だから下に ....
ダンス ダンス ダンス

君の手を取り、腰を支えて

Dance Dance Dance

足がもつれても、靴が脱げても

だんす だんす だんす

君が瞳をそらす日も、喜びの涙に ....
貴方の腕に収まってしまう程の
小さな背丈に、細い首

髪から香るのは、柔らかなシャンプーの薫り
甘い体臭に交じって、あなたは柔らかな身体を抱きしめる

そして、蛍光灯に照らされ天使の輪が浮 ....
一生懸命になんて、私は何も出来ていない

気持ちばかり、空想ばかり

口ばかりの私は、何も出来ていない


格好を付けたいだけ、弱みを見せたくないだけ


だから、私は嫉んでいる
 ....
少しばかりの優越感に、小さくほくそ笑む

そんな君の仕草に腹がたつ僕は、小さく拳を作った


「なあ、殴ってもいいかい?」


そんな物騒な言葉さえ飛び出す程に、僕は君を心底信頼してい ....
人が死ぬ人が死ぬ


こうして毎日人が死ぬ


友が死んだか、身内が死んだか


こうして毎日人が死ぬ


知らない名前の葬式に

善人ぶって同情しても

私が知るのは ....
捕まえていて欲しいと

そう、言えたならどんなにか楽だろう

私は口を噤んで、顎を引き
目を閉じ、息を詰めるだけだった

そして、空想の中の熱い抱擁を受け

粟立つ腕を擦って

 ....
鈴虫が鳴く頃
あなたは現れる

月が欠ける頃
あなたは身を潜める

日が昇る、真上へと

そこにあなたは居なくて

影だけが、深く深く

アスファルトを焦がした
抱かれてみたい

坂の上で、月を眺めながら

貴方の腕は温かいのだろうか

想像だけで濡れる瞳は

貴方にどう映る

溢れる滴りは、貴方の指を濡らすだろうか



ああ、感 ....
人間は無力だ。

どんなに知恵を付けようと、自然には敵わない。

ただ、その代わりに人間は耐え忍ぶことを覚えた。

助け合う事を覚えた。

そして、覚えた事の上に今の生活がある。

 ....
愛を語る人は一人身を笑う

一人者は愛を語る者を笑う


そして、愛を知らない者は首をかしげ

愛を知る者は、それを優しく見守った



何故、と訪ねれば

皆こう答える
 ....
細くサラサラとした髪に触れると、長い睫毛に縁取られた瞳がゆっくりと開いてゆく。

涙に潤った瞳がぼんやりと遠くを眺めたあと、確認をするようにこちらを見つめた。

そして擦れた声で寒いと訴え ....
さよならは嫌いだから

「またね」を強請る私。

またねが嫌いだから

「さよなら」という君。


でもお互いに好きな物もあって

何か大事な事を決めた後には

必ず小指を絡 ....
眠さにかまけて、課題を放りだす

そんな私を見て「バーカ」と言ったのは娘だ

私はそんな娘に「休憩してるだけ」と嘯いた

妻はそれを見ながら「二人とも馬鹿だろ」と言った

それを聴いた ....
絶望的だと、貴方はよく口にする

でも、それはあなたが持って来た結果でしょ?

それに巻き込まれてる私の方が『絶望的』


暗闇は嫌いだと、あんたはよく口にする

でも、寝るときは真 ....
正解も、間違いもなくて
それでも答えがほしくて
君を待ち焦がれた

向かい合った瞳を見つめ
その手の暖かさを想像し
きれいに笑えず、うつむいた

抱きしめる代わりに声を
口付ける代わ ....
彼は知らない
こんなにも想っていることを

彼は知らない
こんなにも憎まれていることを

彼は知らない
何も、なにも、ナニモ…

そして、彼は知らないまま生きて行く

何も知らな ....
画用紙を広げる様に


あなたは私をシーツに広げ



筆を走らせるように


舌を這わせた



水を含んだ画用紙の様に


私の体は弓なりにぐにゃりと曲がり

 ....
上を目指せばキリがなく

下を目指せば際限がない



このまま進めば

きっといつかは力尽きる



だから、私たちは種を撒く

明日につながる種を撒く



そ ....
騙されても構わない

そう思ったのは自分だった



でも口にしたのはアナタで

私はまるで愛情のない人形のよう



アナタは私からの愛を望まず

自分だけが注ぐばかり
 ....
とることの出来なかった
君の手を

自分の手を強く握り占めることで
誤魔化した





あんなにも求めあった筈が
こんなにも簡単にはがれていった

その事実に零れるものはな ....
最初の時を望めたのなら

最期までも望んでみたい



掴むことが無理だとしても

伸ばすこの手は止められない



暑く火照る身体も

頬を濡らす涙も

苦しさに吐く ....
泣いた女がもう笑った

明日は誰を想うのか



振った男がもう泣いた

後悔してももう遅い



転んで転んで

起きては転んで




昨日の女はもう居ない。 ....
最低限の荷物を持って

小さく礼をした



君の待つ家は遠く

僕は足踏みをして距離を計る



後どれだけ

どれだけ君を待てば良い


仰ぎ見れない空を懐かしみ ....
食欲を満たすことと似ていて

定時がくれば欲しくて堪らなくなる


こんな自分を浅ましいと感じながらも

私は君のズボンに手をかける


払い退けられても手を伸ばして

埋まら ....
こんなにも胸が苦しいのに

あなたはそれを知らないふりをする


こんなにも、こんなにも

アナタを求めているのに


笑顔を向けるだけ

決して触れてはくれない


こ ....
窓越しに外を眺めて
揺れる木々に風を感じた

私は扇風機に吹かれ
渇く眼に瞬きを繰り返した

そしてソファーに横たわり
髪を梳いた



このまま眠れば
全てなくなっているので ....
痙攣する瞼に夢をみる

青い空を首が痛くなる程見上げて

海を泳ぐ魚になる夢



私は胸を撫で下ろして

小さく息をした

エラ呼吸は難しいと

肺呼吸で良かったと

 ....
足を開いて見せつける

ここがお前の帰り道なのだと


「サア、オカエリ」


お前の帰りを待っていたんだ


開ききった肉をぶら下げて


渇き切らない血を匂わせて

 ....
ala(65)
タイトル カテゴリ Point 日付
ないものねだり自由詩213/1/14 17:27
幸福姦(こうふくかん)自由詩212/4/4 1:24
漱石のように自由詩1*12/1/8 15:36
嘘付き自由詩0*11/11/19 15:35
キラキラ星屑自由詩2*11/11/6 22:33
欲望限りなく、実行出来ない僕はただの弱虫自由詩1*11/10/23 19:37
人が死ぬ自由詩1*11/8/21 1:31
鬼ごっこ自由詩1*11/7/24 20:59
焦がす自由詩1*11/7/23 20:21
坂の上で、自由詩1*11/7/2 21:05
空を、自由詩1*11/3/14 21:21
愛の表題自由詩2*10/12/27 23:52
夕暮れが近づく、藍に溺れる。散文(批評 ...2*10/11/22 0:03
自由詩4*10/10/31 15:38
少しのズレ自由詩1*10/10/13 11:22
相対性理論自由詩1*10/10/9 2:20
シアワセ自由詩2*10/10/2 16:59
無知に嘆いて…。自由詩2*10/10/1 0:55
絵画自由詩1*10/8/28 10:56
100年先を、自由詩3*10/8/28 0:10
大嫌い自由詩2*10/8/27 6:27
愛してる自由詩1*10/8/25 11:04
望むならば、自由詩0*10/8/25 0:18
あべこべ、不可思議自由詩010/8/22 2:49
キスを、自由詩3*10/8/21 23:48
ⅹⅹⅹ自由詩1*10/8/12 1:20
狂喜に彩られて…自由詩1*10/8/11 21:57
こうして日が暮れる自由詩1*10/8/11 14:58
自由詩3*10/8/9 18:46
おかえり自由詩010/8/9 0:48

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