このときの
おじいさんのきもちを
かんがえてかきなさい

お前解っとるか
下手すると補償問題やぞ
その辺考えて
しゃべれや
いいか
俺がそんな事
言うたか
言葉返すだけなら
鳥 ....
ふるふる

昼下がりのうだりに

降る様に

身をきつく締め

呼ぼうとするけど

忌まれる暑さと

咽返る生気

夏の陽炎に

焼け付くように

ここに在るのは
 ....
深遠なる淵を短絡させる様に

決め事の上の絵空事でしかなく

増え続けるワリキリで

僕のメルアドはスパムで一杯
青々とした
ススキが
手を触れれば
切れそうなくらい

猫を拾ったので
埋めた

分解者が
いくら細かくしようとも
ある一定のレベル以上は
分つことなど
不可能なように
全て ....
改札を出たところで
偶然にも
高校の頃の
友達に会った

そのとき僕は
行列の事で
頭が一杯だった

横で友達が
猿と魔女の子供の話をしているが
聞いてはいない

何か食べ ....
その頃というのは
そういうものに
興味がある年頃で
煙草は吸っていたが
ただそれだけだったし
酒は頭が痛くなるし

色々と考えた

ふわふわとした

吸い過ぎで
喉が痛いから ....
蝉の声がした

蝉さえ鳴かなければ
静かな午後に
少し涼しい風が
カーテンを揺らしていた

席は三つ
高校の三階の
準備室の埃っぽい匂いと
積み上げられた椅子
圧迫する教材

 ....
良く晴れた月曜の
憂鬱な空気が
僕の角膜の
屈折率を変えて
広角に見せるので
ただでさえ薄暗い
工場の中は
いよいよ真っ暗くなり
何も見えなくなるのです

悪意だけが
浮かび上が ....
道の端に寝転び
土瀝青に耳をつけ
静かに目を瞑る

かつて
この寂れた
遊歩道の
ひび割れと
下には
敷石が埋もれ
眠りに就いていた

ススキやドクダミ
セリやゼンマイ
ヘ ....
子供の頃は
山手線とか
中央線の
区別なんてつかなかった

中学高校と
陸上部に所属
大学では
経済学を専攻していた

いつまでも
走らなければ
いけないなんて
思いもしなか ....
子供の頃
山手線よりも
中央線の方が
好きだった
どこまでも
走っていくと
思っていたから

ずっと
真直ぐで
余計なものなど
何も無い

直線に
憧れていた
ずっと時間 ....
夜の闇は
匂いもしない
蒸す様な
炎帝の立つ季に
未だ何も思えず
惑ったままで
場所も移り
人も変わり
風さえ吹かぬというのに
未だ
何も思えず
ただ
立ちすくんでいる
限り ....
見た目や
神秘的な力などとは
まったく無縁に
ただ振れる

時間が経つのが
早いように思う

内勤に回されてから
デスクワークが中心になり
決まった仕事を
決まったように
こな ....
やっちゃあられん
あつくて
たまらんに
なんで
こんなこと
やらにゃあ
いかんやあ


毎日
図面とか
回路図なんか
書いて
抵抗値やら
リップルの
影響やらなんて
考 ....
宵解けて飴の様に
色濃くして
濡れるよう
深く沈みて
包まれて
匂いが立ち込み
咽返る

雨上がりの木材が
その内包する
水分を
細胞から排出し
それによる
収縮作用と
材 ....
波間に夢を見る

ふと揺られていた

気がつくと電車などに乗ってしまっていて
しかも田舎の単線の三両編制で
左手には木々が広がり
進行方向右の窓のそばで
ぼんやりと外を見てると
すぐ ....
みなさんそうじのじかんです
そうじをはじめましょう

舐めてみい
キレイにしたんやろ
舐めてみいや
あんなあ
掃除しろ言われたら
舐められるくらい
キレイに
するもんやで
床やろ ....
機械音がする

オーナーが
自動ドアから
出て行った後
カウンターに立つこと約20分
新聞を整理して
返品伝票を書く

細かな雑音がする

店内には誰も居ず
シフトは1人
時 ....
誰かの指で
ひけらかされたり
永遠の輝きを
放つようなこともなく
ただ回る

何かにつけて
価値ばかりが
ついて周り
意味がなくては
いけないなんて
言い聞かされる

覚えて ....
せんえんで
ひゃくえんのものを
さんこかいました
おつりは
いくらでしょう

あほう
ちっとは
頭を使えや
解るか
客が
なんぼやって言うたら
負けろって意味なんやぞ
普通な ....
バンドパスをかけて
サンプリングして
量子化する
符号にして
データとして
組換え
信号として
送信する

雑音も乗るが
劣化が少なく
量も抑えられるし
保存がきく

どう ....
銀と言うのは
電気を通しやすい物質で
金の方が通すのだけど
安価だから
コンデンサの中にも

友達に話したら
殴られた
あざになるまで蹴られた後
髪の毛を捕まれ
指輪には
大切 ....
そこはかとなく匂う
色めき立つ
日々過ぎて去る
速すぎる師走の
風に吹かれて
独り溜め息を吐く
黒く
ただ歩いていたように
日の冷たさを味わい
道に声をひそめ
失い洶々とする
咲 ....
歩けども
歩けども
家が遠い
いくら歩いても
家が遠くて
安らぎの我が家には
辿り着けない
ひょっとしたら
家が無くなって
しまったのか
それとも
亀のように
逃げているのか
 ....
白いテーブルクロスに
白い皿
ナイフとフォークに
サラダとワイン
ポタージュスープに
若鶏のエヒフ

ここでなければならない理由は
おそらく無いはず
地形は平坦でいて
入り組んでい ....
確定されないと
思った

誰とも話をしなくなって
一週間が過ぎ
学校に行くのをやめ
電話も捨ててしまった
人とすれ違い
社会と関わることなく
存在が陽子よりも
小さくなり
消えて ....
からみからめ
もつれくずれ
まじわりほどけ
すれちがい
あわさり
まいて
からめとり
もつれもつれて
ほどけずに
はなれず
かさなり
がんじがらめ
ほつれくまれて
つながれて ....
プラスチックのトレイに
黒い礼服
転がすように
茶を一杯
一個一個並べて
赤いニンジン
口ずさんで
第三の男
色を読みながら
岸恵子
取っていく
みどり児
そのままそっと
青 ....
金が無い

働いてないのだから
当然なんだが
何しろ働くと言う事を
やめてしまって
何にもしたくないので
寝てばかりいるので
このゴミだらけの部屋で
自分までも腐ってしまいそうで
 ....
蟷螂が一匹
柱にしがみつき
鎌を立てている
手を伸ばすと
鎌を上げ
こちらを睨んだ

昔に二人で
虫を取ったこともある
何時しかすれ違い
喧嘩もしなくなった

何かにつけて
 ....
ねなぎ(187)
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