(老兵はロッキングチェアの中で思いを巡らす)

戦ってたあの頃が終わっちまって
もう何年経つんだろうな
街にはきっと銃弾の跡なんざ残っちゃいない
乾いた血の黒も
硝煙のにおいもないだろう
 ....
言葉を並べると世界になるのに、
世界が並ぶと、言葉にならない。

それでも吐き出す夜空に吐き出す。
曖昧を、混沌を、不明瞭を。
紡いで象り溜めて放って―――
それで壊れる。

色も匂い ....
春日ススム(2)
タイトル カテゴリ Point 日付
狗の賛歌自由詩205/6/25 22:45
夜空に吐き出せ自由詩105/6/19 1:44

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