口移しで味わう毒薬は
最高の甘い蜜です
死は虚無ではなくて
現在ある心を
開放
するだけ

赤が弾けた口の中は
迸る憧れで充ちて
滲む視界の中で
ようやく捕らえたキミ
優しく私を ....
早く抱き締めて欲しいの
夜は寒くて暗くて
この闇が延々続く気がして
あのね、私は運命を信じていたの
この人こそが私の――

私が彼を変えてしまったのか
時間が彼を変えたのか
月灯が差し ....
(こんなにも愛しているのに
(どうして私を選ばないの、

見上げた空は高く遠く
小さな身体を青に染めて
聞こえてくる声に
耳を塞ぐ
オ前ハ要ラナイ消エロ
早ク自決シロ

届かなかっ ....
私はアナタの自尊心を護る人形じゃないわ
ちゃんと心臓があるのだから

ねぇ、どうして変わってしまったの、
あんなに一緒だったのに
私を狭い部屋に閉じ込めて
どうするつもりなの

――床 ....
幼い僕には無理だった
瞼を開けると其処は闇で
誰も居なかった

管を身体中に通されてから
やっと世界が見えてきたんだ
見慣れない天井を見つめ
まだ見ぬ両親を思う
(きっと優しい人達だろ ....
音のない世界に堕とされた
何も響かなくて消えてゆく灯火
どこに在るのだろう
私の声
指の間を滑る空気が冷たい

捕まえられない糸が
後ろへ虚空にまみれて
闇の中に筋となって
消えて見 ....
繋いでいたはずなのに
いつの間にか
いなくなっていた

誰かと影踏み遊び
また日が暮れて
皆はどこかへ帰ってゆくのに
僕だけ帰る場所がないよ

灯る家の明かりは
温かくて僕だけに冷 ....
檻の中で過ごしていたようです
どうやら僕はあの頃のまま
で、居たかったのかも知れません

さようならが言えない僕が
鏡の中で嘲笑しても
あの頃の季節を覚えています
愛が憎しみに変わる前に ....
満ちたりた日々は
僕を不安にさせる
永遠には続かないと
判っているから

大事にずっと抱えてきた器
今、そっと手を離すよ
落ちるまでの時間を距離を
心で計って深呼吸すれば
溢れてくる ....
本当は世界で一番キミが好き
その声を聞くだけで幸せ
手を繋ぐだけで楽しく
僕の宝石だった
ほうせき
だった

何年もの年月を
共に歩んできたけれど
これから先は
どうなるのだろう
 ....
蜂蜜を舐めたらキミを思い出した
夢でも会いたいと願うよ
同じベットで並んで眠れば
まどろみはまるで薔薇の香
心に差す一筋の光

この思いは今にも壊れそうな
飴で作り上げた甘味の花
貴方 ....
彼女は失恋をしたそうです

毎日泣いては泣いて
時間だけが過ぎてゆくのを
いつか彼が来てくれるのを
待つだけでした

昔から彼女は人に臆病で
誰かを好きになるという事が
嘘のように思 ....
この気持ちを
どうやって伝えればいい、
好きになってしまった心が悩む
桜吹雪に風に乗って
どうか思いが伝わればいいのに

いくら祈っても祈っても
叶わない思いは一体どこで
消し去ればい ....
奪いたいのなら早くして
口先で騒いでないで
走って私を迎えに来なさい

近付きたいと思うなら
心を見せてごらん
そっと指先で触れてあげるわ
痛くて悲鳴をあげて
涙を流して見せて

 ....
氷が張る音がしました
睡蓮がその下でそっと開きます
月灯り 星屑 風 そして、僕を
その上に映し載せれば
まるでひとつの世界のよう

輪郭がぼやけて滲んで
それは氷が其れで在ろうとする
 ....
どうか どうか 僕の手を引いて
ここから連れ去って 下さい
最初から居なかった
そう言えるくらい
何も残さないように そっと、

此れは僕の 思い出と欠片
指で触れると 溢れ出す
それ ....
窓の外を眺めております
もうずっと前から
私には四角い空しか知りません
その青に雲が流れ小鳥が踊ります
外はどれほど魅力的でしょう
溜息を舌の上で転がしながら
よく考えます

外は怖い ....
キミが居る限り僕が在る限り
世界はきっと廻り続けるでしょう
桜の咲く季節を迎えて
色付く頬を風に隠しては
優しく微笑む後姿

河川敷を歩きながら眺めよう
飛び立つ水鳥は空に消え
心の隅 ....
僕が生きる時間は決められている
その間にどれだけの幸福を
この手で捕まえる事が出来るだろうか

恋はいつしか愛になり
それも不変ではないと知り
散ってゆく心の破片を
誰かが受け止めてくれ ....
あなたを藍して藍して
青に落ちる思いは紅
とろけてゆく私を
どうかどうか
優しくその腕で抱き締めて
心に紫の鉱石が裂く

胸にそっと手を当て願おう
あなたとの日々が
ずっと続きますよ ....
洗面器に溜まった
掬い上げた幸福を
すぐに戻した
指を広げれば
その間から幸福が
とろとろとろ、

相応しくない
相応しくない
そうして、
僕が幸せになる事
決して無くなって
 ....
指を絡めて唇で交わす約束
水を背中に浴びせたら
さあ、夢から醒めよう。夢から、
鎖をようやく外す時がきた

嗚呼、終焉の始まりで
幕は上がろうとしている
まだ目蓋を開けてはいけない
誘 ....
人として生きている今
僕は薄桃色の言葉を
気付かれぬように
舌の上で転がしている

そっと、さり気無く
普段の言葉の列に
其れを
織り交ぜてしまえれば
いいのに。

伝えたい
 ....
歩いて来た路
振り向けば
沢山の足跡があった

皆が同じ路を
歩いてきている
この先も沢山の足跡
その上を僕も歩くのだろう

別に僕じゃなくても
良いんだと知った

僕でなけれ ....
歌が歌えなくなった姫は
この喉元に誰もが眠る夜に
そっとナイフを当てた
もう私が私じゃなくなって
しまう、と
恐れて。歌えない私など
誰も見てはくれないと

独りきり部屋に閉じ篭り
 ....
いつだって、独りきりで
帰り道は夕陽が優しく背中を
なぞって影を伸ばしている

道端に咲いた赤い花を
持って帰りましょう
母さんが、喜ぶはずだから
笑顔は想像出来ないけど
両手に抱えて ....
誰かが託した愛がそっと
この胸で弾けた
ぱあと拡がる甘い痛み
解ける恨みを引きとめて

きゅうとなる心を
掌で握って砕こうとした
誰の思いかも判らないのに
どうして僕が苦しいの

 ....
壊れているのは今の世界
それは違うんだって
気付かされた

曲がっているのはあの人
正義だとか口に出して
掲げた剣はただの
暴言ではないか

生きている事に
死ぬ事に
価値なんて ....
お願いだよお願いだよ
口には出せない思いって
本当に在るんだ
世間から迫害されちゃって
もう誰も
僕の言う事を信じは
しない――

あれから僕は胸が軋んで
悪夢に魘されて
彼さえ居 ....
僕を裏切った人達が居る
確かに僕は路を間違える事もある
そんな時は手を強く引いて
ほしかった

声をかけても無反応
他人よりも遠い存在で
もう僕は独りであると
わかった

脚に絡み ....
AKiHiCo(300)
タイトル カテゴリ Point 日付
楽園−エリシオン−自由詩208/5/16 4:14
孤独の夜自由詩408/5/13 23:35
失恋自由詩308/5/10 12:56
天国へ還りましょう自由詩108/5/9 2:01
実験体自由詩108/5/8 2:16
シャングリラ自由詩508/5/5 16:43
独りぼっち自由詩208/5/1 23:21
終わる時自由詩208/5/1 2:00
羽根自由詩208/4/30 11:18
ありがとう自由詩008/4/30 0:40
恋心自由詩208/4/28 17:08
失恋自由詩308/4/16 16:04
桜色自由詩308/4/5 18:16
実行に移してみせて自由詩208/3/30 4:23
絶望自由詩308/3/27 2:15
もつれた思い自由詩208/3/16 0:32
部屋自由詩308/3/15 9:56
愛するキミ自由詩208/3/11 11:37
依存症自由詩308/3/5 12:18
あいぞめ自由詩208/2/28 17:48
幸福を飲む自由詩208/2/24 16:09
夢。自由詩408/2/24 1:40
桜咲自由詩308/2/15 1:04
自由詩308/2/14 1:37
うたひめ。自由詩208/2/10 1:01
孤独の花自由詩308/1/31 5:41
請負人自由詩308/1/19 1:00
遺書2自由詩208/1/18 5:56
遺書1自由詩208/1/16 4:03
溺れる棘自由詩308/1/15 3:29

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