しもせんぼん、なかせんぼん、かみせんぼん、おくせんぼん、有名なこの吉野の桜の名称は、吉野山の谷から尾根を埋める桜の全てをいう。
千本という名称から、合計で4千本かと思うかもしれないが、桁がひとつ違っ ....
骨は笑わない
笑うのは肉ばかり
ぼくらがとても満足して一日を過ぎていっても
どこかに不安が残っているのは
肉の下で無表情に暮らす骨があるからだ
けらけらと笑う女よ
それはおまえの本心ではな ....
おじさんはいつも何かにつまづいている
ずいぶん空が遠くなった

友達が少なくなったけど
仕事は増えた

良く知らないひとのことを気遣っている毎日
親しいひとのことはどんどん知らなくなって ....
いつまでもぼくは待ちつづけた
待ちつづけていると
いつしかぼくには重力が堆積して
不確かな形になっている

見上げると
空は鳥につかまって
ぼくの上を慌てながら広がっていく

ときど ....
すべり台から

マダアンナ

らいくあばあじんを

マダアンナ

すべらせる
すべらせる

(お手手洗ったの)

こだまする
こだまする

マダアンナ

夏のまっく ....
朝 あなたは やって来て
部屋の そこここは せせらぎ
時間は 急速に 速くなり
そうして あなたの声の他は 何も透らなくなり

僕の呼拍は 透きとおり 僕は何も 思わなくなり
愛が 部屋 ....
はじまりにいて 終わりにいて
ぼくたちはくり返しsexをした
着メロが枕元で鳴り続いた

夜の中ではおっぱいはふわふわして
不安定で
ぼくは必死に酸素を吸い続けた
かのじょは二酸化炭素を ....
海には
ばらまかれた空が広がる
雲はときどき
空を恋しがって飽和する
眩しいくらいに雨を降らせたなら
やがて雲は白い波になる

ふゆの海では
鳥は幾千もの残照と背中合わせで
お腹はい ....
ハニー ぼくは
ぼくを語ってもいいかい
ピーターラビットが
ぼくのハートをつかんでさ
地平線まで駈けていったころのことだよ

ハニー そのとき
ぼくはみんな好きだったのさ
B型の女の子 ....
静かなひかりありました
わたしなにも言いませんでした

歩いていると辿り着きました
足下に打ち寄せてくる全ての波の約束を聴いています

ずっと前のところにはずっと前のことや
或いはずっと ....
空には幾世代もの飛翔した軌跡が
白く重なり
海には幾世代もの尾鰭の跡が
果てるともない波を繰り返している

そしてぼくらはときどき
幾世代もの記憶の上に立って
詩を書いていたりする
ち ....
tonpekep(131)
タイトル カテゴリ Point 日付
吉野(その一)散文(批評 ...1*05/3/4 14:11
深層自由詩2*05/3/4 10:42
青いおじさん自由詩7*05/3/4 8:27
法則自由詩4*05/3/3 19:00
らいくあばあじん自由詩2*05/3/2 19:55
指先のソネット自由詩6*05/3/1 20:34
キスはsexが終わった後で自由詩8*05/2/28 20:42
冬物語自由詩9*05/2/28 20:30
ハニー ぼくは ぼくを語ってもいいかい自由詩3*05/2/26 21:46
波/リフレイン/自由詩6*05/2/26 19:35
地上にて自由詩7*05/2/25 9:05

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 
0.17sec.