御屋形様のために
一所懸命にいくさを戦ったのは
わたくしではありませんでした

旦那様のために
私を滅して御奉公したのは
わたくしではありませんでした

天子様のために
一撃必中で敵 ....
見上げるその顔が呆けたように可愛らしかったので
全力で咲いてみました

飲み食い歌うその姿があまりに可笑しかったので
一斉に咲くことにしました

そんな私の過剰な演出は
すべてみ ....
このまま
ここから一歩も動くことのないまま
どこへも行くこと無いまま
一人のまま
終わってしまったらどないしょ
なんにもなることもなく
誰にも喜ばれることもなく
何にも残さず
ここでじ ....
おねがい
おねがい
おねがい
おねがい
おねがいします
神を信じない悪党も
何かに祈らずにはいられない
エンジンのかからないバカバイク
セルの付いてないバカバイク

私ははるかに年 ....
浮気が亭主に見つかって
この人と重なり合ったまま
脇差しで串刺し
もう返事はしてくれないけれど
わたしはこのひとがすきでたまらないから
聞いてみたい
ねえ、わたしのこと、、、
でもま ....
にじり寄ってすみません
こんな格好で
あなたの方へ
にじり寄ってすみません
お相撲でもないのに
お知り合いでもないのに
はだか同然の
こんな格好で
じりじりと
押し付けるように
あ ....
黙祷やめ

鷲をかたどった壁のスピーカー
総統のくぐもった声が響く
はるかアンデスから届く寂しいその声

俺は目を開けて壁に並ぶ写真を見上げる
新しく、一番右に掛けられた男の顔
ともに ....
来るな!
一歩前に出るな!
おまえがそうやって一歩前に踏み出すことで
そのおかげで俺の方は後ろへ一歩
ほらまたそうやって
じりじり前に出るものだから
おつに飛び出たおまえの腹と
俺の ....
海から浜に上がり、上の岩場を仰ぎ見る。げふ。
小魚で膨らんだおれの胃。
こみ上げる魚くさいげっぷ。

さてと、帰んないとな。

仲間達が続々と海から上がり、列をなして崖を目指す。
ぽ ....
原理原則を持たない私は道に迷う
原理原則を持たない私は死ぬのが怖い
原理原則を持たない私は前言を撤回する
原理原則を持たない私は先が読めない
原理原則を持たない私は空気も読めない
原理原則を ....
春だ!
春は黄砂だ!
黄砂は中国からの贈り物だ!
目と喉に来る砂漠のロマンだ!

春だ!
春は春一番だ!
吹きすさぶ強風だ!
短いスカートはいて出ろ!
風に浮く奴だ!

春だ!
 ....
彼の歯はもう十分に草を食むことができない
エナメル質は磨耗し
大臼歯は欠け落ちた

彼は少しはなれたところから群れを見ている
鼻から水をふき出して遊ぶ子ら
群れの中の何頭かは彼の子であ ....
できれば曇り空の日がいいでしょう。
まわりに高い建物や木などがない場所を選んでください。
慣れない方は、あまり雑音のない、
出来るだけ静かな場所の方がいいかも知れません。
服装は気軽なもので構 ....
渋滞の信号で隣に並んだ黄色い車
火のついた煙草を挟んだ女
の指には銀の指輪
薄い色のワンピースの中の腕
肩まで伸びた黒い髪
閉め切った窓の中で動く女の唇
四十がらみの女のうたう歌
ふふん ....
仕事から帰ると
俺の部屋に年老いた俺が寝ていた
一目でその汚い老人が
俺だとわかった

歯がなく
動物の皮膚の皮膚病で
目が白く濁り手足が奇妙な具合に拘縮し言葉をしゃべらず口の周りに食い ....
あっあっあっ先生の指が。
太い指が無理に。
痛いっ先生痛いっ。
そんなしたら。
そんな拡げたら。
俺の全身の毛穴が開き。
毛が逆立ち。

もうしませんあんなことも。
二度ともう。
 ....
六九郎(106)
タイトル カテゴリ Point 日付
わたくし問題自由詩1*08/4/9 23:55
反省と抱負自由詩008/4/7 22:45
取るのか取らないのか取れないのか自由詩0*08/4/7 22:28
馬鹿がバカに乗ってやってくる自由詩1*08/4/1 0:20
浮気が亭主に見つかって自由詩1*08/3/24 22:43
邂逅自由詩3*08/3/21 17:54
円卓会議自由詩0*08/3/20 2:22
侵犯自由詩1*08/3/19 17:23
動物奇想天外自由詩3*08/3/17 23:15
一元論者への抗弁自由詩008/3/10 19:11
春は来た!とセリーヌは叫んだ自由詩3*08/3/5 19:04
長生き自由詩1*08/3/3 18:52
落ち方自由詩6*08/2/27 0:40
未詩・独白2*03/7/2 18:06
hallo未詩・独白003/6/26 23:09
porno de ntal自由詩003/6/24 23:36

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