ショー月ジン社へ行くよ!
ゴ国ジン社へ
間延びしたリッ橋渡って
コウ化学スモッグをイッ杯吸って
トーちゃんと、カァちゃんと三人で
ノー梗塞のジーちゃんのため
僕たちは神様にオ祈りするよ
 ....
高速道路を二〇倍速でガン見する
引きずられた眼球の中でミトコンドリアが舞っている
土人たちを夢想して浮かぶ偵察衛星‐姉
荒ぶる箒を止められない苔の虚ろに耐えて詠む誰か坊主を燃やして。
ガタピシのワゴン車でぶっ飛ばす
モップの台車にバケツたちへ
さっきからずっと唸っている
スピーカーから流れてくる
ぼやけたこうだくみの声は
もう一生分聞いた


螺旋状の道を青白い光り ....
童貞小僧の文様はうずを巻いています
こんや帰る場所がないとベソをかいています
獏さんみたいに道で寝たらとすすめると
アスファルトがあつくてつめたくてと
ぽろぽろ泣き出します
たしかに童貞小僧 ....
高架橋の両端にある平和堂と近鉄を
駅前ロータリーに群がるくるうまを
白眼を
スカートを

高架橋の両端にある平和堂と近鉄を
駅前ロータリーに群がるビルディングを
アスファルトを
三角に ....
「どうしようもなく寂しい時は青という字を書くのです」
寺山修司が言ったように
御堂筋の鉄路に青という字を書くのです
青! 青! 青! 青! 青! 青!
青! 青! 青! 青! 青! 青!

 ....
思い出す
ロンドンの路上に描かれた
誰も訪れたことのない大聖堂
クレヨンのドアを開ければ
鳴った1ポンドの音

思い出す
場末の映画館を探して
路地を何度も曲がり続け
が、結局たどり ....
新婦が男たちにウォトカを注ぐ
真ん中になんか入っとるハム
まわりになんか入っとるハム
コルシカのマフィアたちが新婦をさらう
新婦はモイモイと絶叫し
新郎は短歌を詠んで泣く
夜のオーロラ
 ....

ヨッ
ヨイショー
おっ
はっ             

               (菊が生んだのは大輪の王子
                だったような でなかったような
 ....
蛍光灯が俺を串刺した
K市北区にあるショッピングモールで
俺は蛍光灯に串刺されたのだ
落ち着こうとしてうつむき
壁にもたれかかるが
そこは
だだっぴろさで
向こう岸にたどり着くことができ ....
世界に対する働きかけの最後尾に
僕の部屋があるのだ多分

 
赤赤赤
・・・・
・・・・
・・・・
町が燃える
町が燃える
鉄アルミ真鋳銅スズ
冬・・・冬
刺す風 皮膚が白めく
靴底からの冷気
自然の声が聞こえるのだ
俺の柔らかい心はそれを ....
赤チンみたいな薬風呂は
老いた猿たちの静けさ
泡ぶろのサラリーマンは
狂想中である
小猿が
ごじゅに、ごじゅさん、ごじゅよん
と甲高く鳴けば
オットセイたちのたてる波が
ヨイショ ヨイ ....
煙草の灰でさえ風に乗れるのだからと
三年前彼はドイツに向かった
かつて大量の亡命者たちが生まれた場所
彼はぶかぶかの背広姿で
少し大きいねと
何でもなさそうに笑い
さよならと言った
僕は ....
同居人が茶を飲みたいというので
ほうじ茶をあける
煎った匂いと
もっさり感に打たれ
枯葉の思考と
つぶやくぼくを
蓑虫に仮託して
小枝や枯葉を身一杯まとい
門にぶら下がって
押し黙っ ....
地下鉄脇にある箱の中で
友人とワインの
ハーフ・ボトルを
分けあって
薄暗い蛍光灯のせいで
だんだん言葉は
虫のようだ
かさかさと鳴く君の横で
僕はきりきりと答える
大人になってようやく
犬の声が聞こえ始めた
後ろから駆け抜けてきた茶色い奴は
振り向きざまにこの野郎とおっしゃる
ごめんね君の友達を食べたのは僕だ
朝、眠る間際
夢のあわい
世界が豊饒している
男の子たちの恋
地下鉄そばの箱は
紫煙と汗で満ちる
僕と少年は
蟻のように
言葉を運び
触覚で互いを
確認する
集積した言葉は
う ....
猫が歩き回るけど
ちいちゃんは自分がどこにいるのか
わかります
お母さんが携帯で
「どこにいるの?」
て聞くと
「白い猫の近く」
て元気に答えます
するとお母さんは
「八百屋さんね! ....
赤い頬を なでる
そばだつ皮膚の 皮膚の
明日の始まりが
聞こえる
きみの 未来の 未来が
零を僕の皮膚と
重なて 重なる
昨日の僕が
始まる僕が
まじわらない
君の棲みか
街より遠く隔たって
より強く
遍在する耳は
広がって
集まって
鼓動のように
生きて
鉛筆の先は街の香りがして
スピーカーからは東京が流れ
自転車は猫間川沿いを走るだろう
さっきから歩いている場所は
消えたり現れたり薄ぼんやりしたり
アスファルトをひっぱがす音だけが
よく聞 ....
溢れ出るもの
指折り数えます
軽蔑の眼差し一つ
引き裂かれた場所二つ
そこに留まる者三つ
詰まった声四つ
離散五つ
アルコールによる駆動の果て
僕の部屋がザムザ化します
彼女はクルアーンであり
クルアーンの眼であり
1355年の記録が
彼女の脳漿をぶちまける
私は100年の大きな塊と
800日の断片を拾い
ポケットに入れた
そして焼却炉に入る
人類に幸 ....
連続して
肉体がはじけ飛ぶ
上半身の亡命である
そうして足だけの感覚が
地表と交感し溢れ
浮遊しつつ
重力へ向かって
疾走する
湿原に飛び込もうか
あの小高い山に登ろうか
むせびつつ悩む赤い旅人
季節は
数式みたいで
夏から戦争を引けば 秋だ
傷痍軍人は退場を
嫌って
冷や冷やしている
彼らは
草むらを
不眠不休で
コオロギを集め
どぶに捨てた

月曜の晩
フェリーに ....
―てっくつちたいです
飛んで火に入る夏の虫
アホみたいに
周っている言葉
土台から崩されるのが
とんでもなく嬉しい
脈絡なしのおまんこが
僕は大好きです
一年ぶりの
ダンボールを
前にしてみて
思ったことは
四百日をかけた
モノたちの
欠伸の恐ろしさ
眼鏡をかけた人が
さりげなく
取り置いていた箱は
清潔だ
戦闘機みたいな無関係
 ....
夜が暗いなんて
嘘だと いった
ドイツ人を
知っている 君
僕は始まりについて
考えている
海に向かっての 放尿
平行する放物線は
波のざわめきを
少しだけ 乱す
膨らむ うちゅう ....
太郎冠者(54)
タイトル カテゴリ Point 日付
磁場自由詩508/3/10 14:20
ふるえる自由詩4+08/1/4 19:47
夜と夜自由詩207/10/29 2:31
童貞小僧自由詩007/10/9 3:30
ファッキン看板ボーイズ自由詩107/9/20 6:48
ダンボール詩未詩・独白2*07/2/14 23:05
_自由詩307/2/4 2:48
ヘルシンキ自由詩207/2/2 7:11
間の手自由詩007/1/28 1:38
地縁自由詩307/1/14 2:14
部屋未詩・独白206/5/21 5:10
我が儘未詩・独白106/5/14 4:42
銭湯自由詩106/4/11 1:02
序=彼について自由詩1*06/1/28 7:23
ほうじ茶自由詩4*06/1/27 4:29
虫籠自由詩2*06/1/15 6:45
赤い舌自由詩2*06/1/11 18:18
お化け自由詩1*06/1/1 6:06
迷子自由詩9*05/12/22 5:43
皮膚自由詩1*05/12/18 4:30
自由詩005/12/14 14:49
スピーカー自由詩105/12/10 21:19
指折り自由詩105/12/5 23:28
クルアーン自由詩1*05/11/22 7:54
物体/運動/音楽自由詩3*05/11/8 21:26
boy in the boat自由詩1*05/11/2 5:41
季節は自由詩4*05/10/15 7:22
てっくつちたいです自由詩0*05/10/1 1:05
戦闘機みたいな無関係自由詩1*05/9/30 1:43
夜が暗いなんて自由詩2*05/9/23 3:34

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