おそろしく日当たりのいい部屋で
君を待っていたんです
いつかの春の南風がまだくすぶっています
ごらん木馬が揺れている
足元から湧き出てくるちからは
芽吹きのそれと良く似ていて
君を殴った最 ....
アンテナはいつも受信する
それぞれの言い分と聞き飽きたごめんなさい
アンテナはいつもささやいている
巧妙な戦術と売れ残りのパン

ここには、にわとりも野菜もお米も
つまりぜんぶあるので私は ....
横のローリングでいつだって世界は回っているのだと知った

カニ歩き

電話ボックスに貼り付けてあった
未知の銀世界へ飛び出したいのは判るけど
10円玉も持ってなかったし
テレカはすでに蝉 ....
適当なゴミを40日間蒸留しながら
誰かの帰りを待つのだ
逆光で見えなくなったワルツ
言葉など
肺から消えていく
さざなみよ そのまま静かに回ってくれるなよ
かき消されていく
限りなくすれ ....
それは眠りながら

君の体を行き交う虫を捕まえて
虹色に光る魚を探したかった

なにかを追ってどこかまできたけど
帰るための電車も小銭もなかったんだ
唐突で従順な世界の中で
僕は自分の ....
波が押し寄せてくる
出し抜けに吸い取っていく過保護なアルコール
君が冷房を消してくれたから

世界の温度がすこし下がった

雨が降るのも、それが理由なのも
走り出す、それだけの、焼きつい ....
スキップをしようよ
息が詰まりそうになるときなら
何故かあの歌があたまから離れないんだ
取り巻いてみようよ
風が吹かない岬に立つなら
ねずみ色のくちばしをこっちへ向ける前にさ
あなたは、元 ....
のどが痛くて煙が吸い込めない
こんな退屈なことって!
日常を水平に走るイギリス艦隊に似た影
鏡の中と湖に映る僕に
君は恋をしてしまったようだけど
溺れてしまわないところが、君の性格を把握させ ....
おだやかで生ぬるい風
消毒液のにおいを消してくれるまで
君の部屋には入らないと決めた
病院からすべてを見下すように続くながい下り坂を
ガードレールにぶつかりながら歩いた
僕の手は機械 君の手 ....
過程がずれていく 君の笑う回数が増えれば中立に立たされた僕らの箱庭からまた少しずつ 今このリアリティの苦しみから立ち直れなくなるんだ 
こんな皮肉なことってあるかい?伝書鳩の尻尾から素直なスピーカー ....
笑い声が急に遠くなって
気がついたら電車に乗っていました
時計の針から見放され
寂しい呪文を唱えそうでつい笑う
肉体が完全に凍って
走り出す意識はきっとここで
腫れた手首を冷やすように
 ....
コンビニ店員の手を握り締めて
愛を語ろうとしたけどダメだったんだ
あの子は、袋の中身を知っていたかもしれないし
カップラーメンほどの栄養価でしかない僕のエナジーを
あまり良くは思えなかった ....
燃え尽きていくのが僕の本能で
輝いているのが君の理性さ
ジャガー・ジョガー
出入りする毎日がすこしずつ見えたらいいのに
割り出した住所を削っていく
テープデッキなら僕が持っているよ
ジャガ ....
傍らにちいさな山羊を置いてみた
きみは肉球を発見して喜んでいた
どうして毎日毎日奉仕するのかを
黒山羊さんの生血をすすって聞いてきた
学生服に縦笛で カタコトの漫画なら読めるのさ
異世界のコ ....
細胞に熱を帯びた物体はいつか不利で
分子というレベルでの攻撃をはにかみながら
哀情の君が腐った ポラロイド火傷の影
熱帯は揚力に負けて立ちすくむ5秒間
猫背矯正で遊泳
猫背矯正で遊泳
アン ....
今日がどの日だとか確信できない日々
僕は昨日起こった出来事をTVの中でまとめている

うまくまとめていたいのだけど
句読点たちがさらっとうそぶくもんだから
あの煙を吸っておとなしくなったペッ ....
もう覚えていないのかもしれないけど
いつか僕らは勇気を振り絞って
透明なオレンジを踏んだのさ
たぶん僕たちだけは幸せになれるし
それでいて限りなく近づいていた夜空に
顔向けできないことをした ....
理系少女とやりたいな
サービスがたりないよっていうアイツも
掃き溜めの希望よりクズなんだよ
うすみどりの扉をしめたら
きっとあの子はがちがち震えだして
知る由もない未来にどんな方法でもいいか ....
今は意味の無い芝居が見たいのです
猫の名もキミの名も見分けがつかないのです
うすべにの地平線を見渡しているのです
これといって、意味のないことですから

冷凍庫はからっぽでした
チョコレー ....
数時間前にはヨロイを着込んで
雨が蒸発したアスファルトみたいな
気持ち悪い空気を吸い込んでいた
それはまごうことなき嘘かも知れないけど
数時間前にはそこにあったのだし
伸びすぎた前髪も
邪 ....
それを見て腐るんだろ? ちげぇねぇ 左側の一番奥の銀歯には
チーズケーキ諸島、
穴の空いた石灰質な
地盤を埋めている
そこに煙草を持っていって
蜘蛛の糸製の灰皿を
忘れたくらいの絶望感
宇宙規模の退屈が
ゆったりと牙をむ ....
生きていても仕方がないとか
楽しみが全然ないの、とかうるせぇな
それより、そのドリンクホルダーから
腐りかかったコーラを取ってくれないかい?
目障りな顔がすこしは優しくなるなら、かけてやるよお ....
袖の下からきこえるよ
グミキャンディ、安らかな顔してさ
鬱陶しいくらい緻密な計画
実行するだけの勇気がたりないから
自殺するのかな
でもさ悲観しないでよ
その先にはありふれていてすばらしい ....
今頃 君は何をしているのかなあと
ちいさな窓から雲を追っていたんだ
もしもこの飛行機を
君がハイジャックするなら
僕は隣の席を空けて
毛布を頼んで
大嫌いなワインを頼む
そしたら
深く ....
探さないことが
見つかるための理由で
同じような意味が
欲しがるその理由なんでしょう

隠さないことが
本音を守る手段で
落ち着いた引力に
囁いていた悪魔さえ寂しがる

終電を逃す ....
いたずらをするとすぐに股を開いてしまう君へ
薬指の付け根から手首まで透き通る火花が
異常にきれいだったりもするんだけど
もう少し僕は
不明瞭なスープを見ていたくて
あたりまえのように
あく ....
君の町まであと何百年かかる?
僕は宇宙服を着込んで銀色の砂漠を
君の町まであと何百年かかる
目を閉じて考えようとする愚か者
横浜に雨がふっていて
新宿に虹がかかる
そう あのデカい蜃気楼
 ....
とてもちいさな結界を見つけた
馬もなく おはようも言えず
鉄クズでバースデー
毎度、夢見間で見たことを
君は歌っているんだね
ふざけていたのはきみのせいじゃあないよ
ふざけているのもきみの ....
君の声が遠くなっていく
チョコレート色の乾いた土を踏んで 怠惰の流れに乗った
宇宙服を着た看護婦も鉄のヨロイを着込んだ犬も居た
僕は旅に出るのだ
強く思い込んでから吐き気がするほど歩く
つま ....
示唆ウゲツ(80)
タイトル カテゴリ Point 日付
ぼくはこんなにもえろい自由詩006/2/5 3:26
字幕自由詩006/2/4 17:12
だんせつ。自由詩105/10/21 7:38
水車自由詩205/10/7 7:45
札束と勇気自由詩505/9/10 2:28
Iiwake(渚にて)自由詩305/8/2 1:28
メロディが。自由詩305/7/28 5:29
とにかく感動したいんだ。自由詩205/6/15 13:35
しゅかん自由詩105/5/25 20:25
Miniature garden theory and me ...自由詩005/5/11 4:04
ジキルとナンシー自由詩2*05/5/8 0:38
H自由詩205/5/3 2:20
JAGUAR/JOGGER自由詩205/3/26 2:03
センチメンタルディ・ポップ自由詩005/3/8 23:08
猫背エリア・トランス自由詩105/3/1 19:13
Nenza自由詩105/2/17 18:45
発熱ブルー自由詩105/2/14 1:14
覚悟ファイブ自由詩5*05/2/10 17:06
スーニャ自由詩305/1/17 6:11
03テープ自由詩004/12/15 4:29
こむぎこ。携帯写真+ ...004/12/14 5:45
街灯自由詩204/12/14 4:57
半ドアだよ、なにやってんの自由詩304/12/12 3:42
PLAY "G"LAND自由詩104/12/9 3:36
POP自由詩004/11/27 20:27
アディクト・ホッピング自由詩204/11/25 19:41
原因がラヴソングだった。自由詩304/11/18 3:26
君の町まで・使い古したアナザー自由詩604/10/22 6:23
自由詩004/10/19 11:27
S・P自由詩204/10/11 7:50

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