ベンジャミン [5:31:27]
おはようございます
ベンジャミン [5:32:00]
僕は笑顔で言います
ベンジャミン [5:34:47]
明けてはいませんが
ベンジャミン [5: ....
画用紙に迷うことなく色をのせた
空の青は
記憶にはない
白い画用紙が
とても不自然に思えて
窓ガラスに
水を浸しただけの
筆をはしらせると
透けた空が濡れた
いっそ瞳を
青く塗りつ ....
昨日ペンが止まってしまった。
悲しくて泣いた。
書かない僕は消えてしまう。
怖くて震えた。

震える手で再びペンを握る。

何かが終わろうとしていた。
何かが変わろうとしている。

 ....
お茶漬け一杯!と叫んだら
かわいいおねいちゃんが現れた
僕はお茶漬けを頼んだのに、と思って
悪いけど部屋の隅に座ってもらった

気を取り直して
お茶漬け一杯!と叫んだら
天井から札束が降 ....
いらないもの
ひとつひとつ
思い浮かべて


どくんどくん
主張している
命というもの


黙らせようか


ことき り

こと きり

こ と

  き り ....
3DKの家から
1トン車1杯分のゴミを運び出した

できるだけ静かに運ぼうとしたのに
荷台の上で何かが崩れ落ちる音がする

7年前の秋
そこで始まった生活が思い出せない
ゴミ袋に放り込 ....
ゆうべは、ほんとうに困ってしまいました

わたしがとぼとぼ流れ出して
それは我慢がききませんから
両の手に溜めてすすりました

 はあ、と吐く白い息にも
 わたしがいるようでしたが
  ....
赤色灯に浮かび上がる
限られた僕の価値観では
真実を見極めるには至らない

語りかける先に
響く警告の音は
ときに沈黙であったりする

しかしそこには確かに悲鳴があり
傷を受けた者の ....
幼さをかたちにしたら
転がりだした文字のうえで
楽しそうな僕がいました

わんわん泣きたい
微熱を放ちながらまるくなる

軽くにぎった手の、小指はひとりぼっち
溜息と指きりして

 ....
空き缶を蹴飛ばしたら、僕だった
残っていた中身が飛び散った、僕だった
野良犬が怒り狂って追ってきた、僕だった


慌てて電柱によじのぼって見回した


空き缶は車に潰されてぺちゃんこで ....
一匹の獣と、一匹の蟻がいる。

獣は死んでいた。

蟻が、乾いた瞳の上をあるく。

雨が降りだして

蟻は、獣の闇に融け

獣は、はじめて涙をながした。
永遠なんて
存在しないなんて
確かめもしないでさ

つまり永遠って何なんだ?

僕にとっての永遠は
時間の進行方向とは真逆に蓄積される広大な時間感覚だよ

つまり時がたつほど増加する ....
疑問符をつけてはいけません

押し付けてはいけません

まずい状況では
さらに状況が悪化することがあります

何かをねだるときに使うと
見透かされたときに危険です

正直、あまり使 ....
空が白けて
窓にしがみつき
指先で書いた文字も
ただの水滴

さくっと
逆立った地面から
突き出た衝動のような
脆い僕だから

結晶を解いても
蒸発してしまうだけだってね
わか ....
昔はやった多機能筆箱、○○戦隊シリーズ

押すと、えんぴつが飛び出す仕掛けがあったり
小さすぎる消しゴム収納があったり
あぁ 電卓の電池は切れている

いろいろいじくっていたら
まだ押し ....
登校拒否をしようとしたのに
何年も前に卒業していたことを思い出した

しかたないので出社拒否をしようとしたら
数ヶ月前に退職していたことを思い出した

やけになって生きることを拒否しようと ....
あなたの名前を何度も呼んでいるうちに

気づいてしまいました

あなたと僕が結婚したら

同じイニシャルになるのだと
ペンギンは夜に飛ぶ

黒い背中を空にむけ
今宵の星座をうつしたら

かわいい翼をぱたつかせ
一瞬の風をつかまえる

とんがり頭は羅針盤

短い足をきれいにそろえ
星間軌道を飛びま ....
   1

通りかかったカマキリに
僕以外の卵は食べられた
奇跡的なこの誕生を
誰が祝ってくれただろう

   2

ある日道路を這っていたら
目の前で仲間が鳥に食べられた
姿か ....
眩しいわけでもないのに目をあけていられない
そこかしこに散らかった僕が目障りなんだ

未来はまったく見えないのに過去はあたりまえに僕を睨んで
今にぶらさがっている僕は次につかむ手がかりを探して ....
キスのやり方なんて忘れてた

なのに君は僕の気持ちも聞かずに
その潤んだ瞳で見つめて
何の前置きもなく小さな唇を
その潤んだ瞳を閉じることなく
ためらいもせずに何度も

そういう僕も目 ....
薄くなってきたと言われないよう葉っぱを増やす

本気で光合成にチャレンジする

見つめられても赤くならない

暖かくなるまで耐える

3センチくらい伸びる

病気を治す

仲間 ....
「 」が欲しい

「 」がすべてだ

あぁ 僕には

「 」が足りない

もっともっと

「 」で埋め尽くされたい

でも

「 」って何だろう

しばらく考えて

 ....
体中の細胞がいっぺんにしゃべりだしたら
そんな素晴らしい詩はない

分裂を繰り返しながら受け継がれるのは僕だ
どこかで乾燥して剥がれ落ちるのも僕だ

みんなも感じているのだろうか
恐 ....
もう今年も終わろうとする日に
めずらしく大粒の雪が降るなんて

もう薄っすらと雪化粧をはじめてる

ぺたぺた点描画
世界を白く塗りつぶします

そう言えば今年も大変だったな

この ....
カーテンの折り目に隠れたら
誰も見つけてくれません

折り目は深く、その影は僕より濃いからです

ですから僕はカーテンに巻かれて
人型の布になりました

顔や手足を描けば、それは僕なの ....
一度降りたら乗り込めない通勤快速
今日も僕は力負けしてドアの外
入口付近の乗客が寂しげにたたずむ僕を見送ってくれる

  さようならみなさん
  僕は今日も迷宮を歩きます

そうなんです ....
人生の縮図を一枚の写真に托そうと
カメラを持ち出した午後

通い慣れた公園の道を黙々と歩いてゆく

木陰をなぞるようにしながら
景色に目を奪われることもなく 

いつしか長い上り坂の入 ....
空も飛べそうな気分なのに
なかなか自由は味わえない

いつまでたっても
君につながれたまま

見えない糸でくるくると

僕はただ
落とさないでと祈るばかり
きみの口もとがゆがんだので

先読みして笑おうとしたら

きみの目からポロポロ

びっくりして

窒息するくらいになって涙をうかべたのに

ただのあくびだったので

僕もつられ ....
ベンジャミン(729)
タイトル カテゴリ Point 日付
ログ未詩・独白4*05/1/17 5:58
青い空を知らない自由詩9*05/1/17 4:32
ペンが止まった日未詩・独白4*05/1/17 4:05
お茶漬け一杯!自由詩4*05/1/15 14:03
こときり自由詩3*05/1/14 22:11
費やした時間の重さ自由詩11*05/1/14 7:36
夏虫自由詩3*05/1/13 20:12
自戒未詩・独白4*05/1/13 4:13
僕は小指自由詩3*05/1/12 1:41
僕だった自由詩13*05/1/11 2:25
夜叉自由詩3*05/1/10 20:10
永遠について話そうか自由詩3*05/1/10 1:37
「愛してる」の使い方自由詩11*05/1/9 4:04
銀世界自由詩8*05/1/8 8:05
多機能筆箱自由詩6*05/1/7 18:40
拒否する自由詩9*05/1/6 21:30
イニシャル自由詩7*05/1/6 17:49
夜行性ペンギン自由詩7*05/1/6 0:11
チョウになる自由詩9*05/1/5 14:30
乱反射自由詩5*05/1/4 18:03
禁じられた口づけ自由詩13*05/1/2 3:52
ベンジャミンの今年の目標自由詩12*05/1/1 18:09
「 」が足りない自由詩7*04/12/30 6:04
細胞たち自由詩8*04/12/30 2:56
この雪は積もりそうです自由詩4*04/12/29 15:01
これは、かくれんぼではありません自由詩5*04/12/28 13:06
迷宮自由詩3*04/12/27 4:24
落日自由詩6*04/12/26 16:53
カイト自由詩3*04/12/26 6:05
連鎖反応[group]自由詩3*04/12/25 3:31

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