燃えてしまった あのひとは


たとえばわたしが
宇宙の入り江に沈んでも
折り鶴のつばさにうちつけられても
あなたのその 手垢に塗れたナイフ
つきたてても


折れはしない
 ....
わらいながらないた

冬のくるしいことは
もうじきにおわるんだとしんじて
きょうきはかかとすれすれのところに
しまいました

あたたかい
かぜはしおからく
さいたまは あざやかで ....
もうすぐくるだろうとおもった

青いさかな色の光沢に塗れて

だけどこなかった




右手の握力がなくなっていくのが
なんとなく感じられて
たしかに感じたのだけれど
 ....
たらちねの殻梯子からおりてくる
あの白いもののなまえを

ぼんやりと霞む視界だけれど
ああここにはことばがある

たくさんの羽虫が
いのちを喰いつぶして
ああでもつらくはない

 ....
欠けた爪先の叙情


カップ半分のコーヒーから蒸発したのは
週末の流星



ハンカチーフ
スウィートキャンディ
ハイソックス
リップクリーム
カンバス



おま ....
りんりんと
しなびた空気をいま
のみこんで

ナイフを もっています
ナイフは 金物屋のおじさんが
よく切れるよ と言っていたので
(おじさんは嬢ちゃん、といった)
(ナイフを売っ ....
白熱灯のしたで
チヨコレイトを食べています

すすけた銀色のロバは
いまやにぶい発光体です
若しくは端から、





しゅううう

あなたの燃えるおとです

輝く  ....
たとえば の予防線
あなたのくしゃみとてもかわいい
それなのに


てをつなぐ あたたかい
哲学の蝶がひらり とまっても
むしです やさしいことがすきだから


ウインクのひびきに ....
ダンボール
捨てたいものをつめた
ダンボール
は、ちいさかった
そしてなにもなかった
わたしはなかった
あ、あ、あ、
みじかい音をいくつも出して
壁に羅列のスタンプをして
そ ....
幾何学を、なぞりました
隙間にきみがいないかと探したけれど
隙間なんてさいしょから どこにもなかった

堀のうえをつま先であるいていたとき
それは降り注ぎ わたしを焼き尽くしたのです
未来 ....
確かだとおもってたものが
じつはすごくあやふやなことに気付いてしまった

彩るあの子の無垢なゆびになみだを
いったいなにを信じてきたの
翼もないのに空をとんでいるような
呼吸もできずに ....
分類されるここでは

術をしるひと なのだという

お陰で、あの子は勝手に育って

わたしを追い越して うちゅうになってしまう

抱きしめてあげられないちっぽけな かいな のこして ....
氷魚のスケルトンな尾鰭 なめたい
夏にそらを飛んでるのをみて
ずっと 夏の子なんだとおもっていた
きらきらと注ぐ飛沫が肌を焼いて
もう しにたい

帰ってくるよといったひとは 眠ってい ....
五感をはしらせる彼女の指先は
やがて六感に辿りつき
さいごの静寂をきりひらく
ことばを しりなさい
淵のぎりぎりにたって
あれをみなさい
あなたの躯のおおきく脈打つおとよ
裸足の茨に ....
ゆっくりと暮れてゆくそらの斑から
犇くようなこえをきいた
肩になにかさわったなとおもい
それが君の手だと思い込むのに
まったく時間はかかりませんでした
だからわたしは触れませんでした
 ....
オオカミ(45)
タイトル カテゴリ Point 日付
灰音自由詩205/4/18 1:16
神奈川流星未詩・独白1405/3/15 20:26
しんでもいいといえる容易さで未詩・独白305/3/13 21:54
白濁炎上未詩・独白1605/3/9 22:25
土はぬれている自由詩605/2/18 5:12
いきをする自由詩405/1/30 0:09
かじつ未詩・独白505/1/25 23:12
星にもみえる あれは自由詩1005/1/2 15:21
まばたき自由詩804/12/30 1:09
かくしんはん自由詩504/12/24 5:20
その赤いくびわにすらなれない未詩・独白104/12/24 5:12
そしてあの子はちいさくわらう自由詩404/12/11 21:09
夏の子自由詩204/12/11 4:17
Chika自由詩304/11/24 12:11
やきつくす自由詩304/11/23 1:23

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