いつもは乗らない鳥に乗って
いつも挨拶をしていく家をいくつも
通り過ぎる
梟に会いに行くと言ったきり
雀が帰ってこなくなったので
少し怖くなった
こわくなった
引ったくりが多い物 ....
時々意味を見失うのは
年の瀬だからなのかも
そうではないのかも
くるしい
そう吐き出した言葉ですら
色の変化が見られなくて
失ってしまった光の眩しかったこと
眩しかっ ....
何かを吐き出す音とともに開いたドアに
迷うことなく吸い込まれる
青とオレンジの間
空はいつもどおり私を拒絶しなかったけれど
三本の飛行機雲を見た日
呼吸のたびに軋むイメー ....
私がいつか生きることをやめるときもしくは
やめなければならなくなったとき
何を後悔し
誰に懺悔するのかということ
今
知っておくべきことは
不穏であると兄がいい
私はいつか私に楽 ....
日が射しつづける部屋と
その外の温度差が
私と君の何かに似ている
いつまでも知らないふりをすることで生まれていた美徳が
最近では感じられなくなって
限界が背後でクスクス笑いをはじめたのが ....
朝 目が覚めた時点で電車には乗れる気がしなかったけれど
急いで食べたご飯が正解だった
話すことは
他愛もないも良いところで
大きな信念とか使命とかそういうものを持たない私達は
こ ....
色は黒
猫は黒
色は黒
「 不吉と呼ばれることもしばしばですが
それはそれで
私が不幸になるわけではないので
満 ....
どうしても どうしても
君だけのエモーション
食べようとして
結局やめた
結局のところ
似たくない
その感覚がうらやましいけれど
その感覚をほしがるけれど
決して君には 似 ....
互いに無関心
けれど本当は
挨拶されることを諦めた教師に挨拶をしてやる
そういう感覚で
朝の不快は解消されるか
それとも明日まで持ち越すか
朝のことは朝に清算するという
いつか知った人の考えがやけに残ってしまって
....
雲は低いとこを移動中
僕は掴めそうな錯覚に首を振る
雲が低いとこ移動中
しょうがないからボタンでがまんした
カシャリと保存に成功した空は
あの3分後には唐突なオレンジに襲われる
きっと ....
今日降った雨は
いつのあなたの涙だったのか
そういうことを
考えた私を笑ってください
あなたの泣き顔など見たこともないのに
手のひらに落ちたのは
私だけの涙で
あなたの涙は
....
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