まやは水草の満ちる夕暮れでも
 草原しかなかった過去のように
 かたわらの湖をみつめる

 修理費のいらない世界だから
 ただ自然に流れていく世界だから
 森の陰でその光景をそっと見つめ ....
すぎさるものいとし
いつものみちよるべなく
てのうちいれた指の
すぎるもの零れぬよう
はかりにかけるちのこえ
わすれてに仕舞う
いちぢくのみの爪さき
海のうちおちてくみ
ゆうど ....
{引用=
 そのことについて


その後のことについて

しゃがんで空を見た


 そこには何も無い。


そのことがそのあとにあったのであれば、
その前のことを想像しま ....
{引用= object. }

人の手
に依る。
風雨の蒼に堆積した
埃を払う
木肌
に触れる

涼しげな冬
の絵に
雪が降っている
窓の外には
いつもの
静かな朝

 ....
もはや零戦、
向いにたなびく羽根

とおりの母屋
の棚
そっと舞い降り

  終着地

辿りついたのは
       平屋の
     墓地

 置き忘れたもの
    戸 ....
{引用=

眠る街 .

何時でもそこに在る  .

夜明けの灯り
はすぐそばに               .. …
港に漂着する
まで .


 ____ _ _  ....
足音が聴こえる

 どこから来たのか分からない

 ⚪︎

 鉱石と風の関係について
そう聴こえる。

 猫ならいる。
一匹の、小さな 猫が

存在しているのは
{引用=
 ....
 目が覚める
生存しているのは誰か
 私とは誰なのか

空気の中を漂って
 街道に迷子している
雲間に揺れている

教えてくれないか
 何処にいるのか
誰がいるのか

 今も何 ....
 そこにいたのは亡くした記憶
 色褪せた壁に貼りついている

 いつどこで出会ったのだろう
 私はそこには居なかった筈だ

 老人が蝋燭の火を眺めている
 窓枠からは夜の空気が流れる
 ....
  ・{引用
            ⚪︎}
   波音 のない夜の海の
   靴底の湿りけ。
   波の 、{ルビ音=ね}に

{引用=
    𝘹 }
{引用=なにも 想うことは  ....
砂を、食べている
無限に広がる
砂漠で

時々蜘蛛を、見つける
その、内臓も食べる。

そうして今日も
照りつける太陽に焼かれて
流れ出る汗と熱に

揺れる視界に
方向感覚 ....
{引用=

  ぼく に は わ
  かる   、
  きみの かわい とこ
  が 、

  何処かで 失われた
  ないぶが


  表皮の裏側で
  うずくまって いる
 ....
 煙りのなか、ただ どうしようもなく佇んでいる。
 煙り、のなかに、ただ、どうしようもなく

 灯りはある、そして機械がある。



  機械的に機械するわたしは機械ではない。
 ....
水の 
なか
に、
泳ぐ


記憶のなかを
 明滅する光
濾過されて
 蒸留する

西へ、
それから再び東へ
ゆく鳥は
籠を抜けて
飛び去った

 八月の日 ....
夢のなか

表紙を開く

夢のなか

雲の詩篇

夢のなか

破られた紙片

夢のなか

遠い所にいた

夢のなか

爪で弦を{ルビ弾=はじ}く

夢のなか
 ....
 羽氵、。


はじめに幻の
景色、の虹  。
の掛かる書棚に
零れおちる埃
、砂の
粒で
/眼が霞
むから
すり抜けて 透過する
そこに は、存在しない
永遠の向こ  う岸 ....
   白い漆喰が
   薄く、褪せて
   遠くの
   {ルビ草原=くさはら}で

   掛ける
    言葉があれば
   ひとつの
   声を

    一本の 煙草 ....


 たとえ どうして 流れを {ルビ留=と}める 事 は できない
 時計の 針の {ルビ音=おと} あかい 水 あのときの 紫に 覆われて
 過ぎ去っていく その ことを 情景の 景色に ....
 雨
 {引用=水}
  に
 針{引用=が} 蟻

 革

  の本


 インク

{引用=は}
 柔らか

{引用= 𝘪𝘵}{引用=+}
 刻印


 香料 ....
いまとなれば
遠いおはなし

うすい膜のなか

半透明の階段をのぼる
(あしおともきこえない)

くうきの浸透圧で
うかぶ猫の蒼い眼が揺れる

水の音が、間隔をおいて、したた ....
波がそよいで

靴底に、沁みる

遠い水を{ルビ浚=さら}い

 海が伝う。

    {引用=あの日}

そっと {ルビ掬=すく}い

手の内にきえる


一瞬、少 ....
 


それ は 、無言、の内に

、声 、を発する

なにも 語らない 、有機的な 沈黙 、

 そういうものに 触れていた

雨に、 打ちつけられて

 そうして佇んでい ....



   。
  

  たくさんの浮き輪が、水の上にあります





  いろいろな色をして、波間を揺蕩います





  どこまでも遠く、流れていく、彩色の点 、


 ....
それは、とてもあや、ふや、

感覚的な所に於いて存在していた、

何かに取り憑かれ、たかように、

追い求めた『『それ『『蒼の刻、

の、ことを考えている時間がある(日)、
 ....
{引用=Concorde }

 旧区、   計画どおりに飛翔する

   、

 あさっての方を向いている、
   {引用=、(直るよ} 夜、

、予定どおりに .
    ....
{引用=


雨に

敷石が
打ちつけられて

街路を
アーケードを
抜ける

人は
皆、足ばやに
とおりすぎていく

誰も皆
コートを 被り
人は、帰りにいくね。 ....
藍い眼をした少女から貰った手紙
返信するのが面倒だから
読まずに放っておいてた。
心象の、現実の外側にある
見えていて、それでいて
目を閉じて、夏の熱気を
掻き消すかのように。

 ....
{引用=

 雨
 、雫

 ぽつん
 と落ちて

 飛びはねる

 夜の
  電灯
 羽虫達

 小さな
 電灯
 飴色の
 雨
  雫。

 もう
 行か ....
かつて
とある、
街に
浮かぶ
球体

中に
佇む
景色
に、
確実な、時間の
流れが、様式を
紋様に、開封に
、コカ・コーラと
印刷された便箋に
手を繋ごうとした ....
あの青い森のなかで、鳥達は囁き、
微かな木漏れ日がさしこむ時、

 ふいに蝶が風に揺られ

木々から滴る水は
ぽたぽたと地面に円を描いていた。
水槽の中の海月のように、
ゆらゆらと揺れ ....
ryinx(33)
タイトル カテゴリ Point 日付
memo.02自由詩824/2/7 7:23
夜はやさし自由詩5*24/2/2 3:18
, 2020 自由詩7*24/1/23 23:29
object.自由詩7+*24/1/7 13:05
破調自由詩8+*24/1/1 10:03
眠る街自由詩14*23/9/6 21:42
音。自由詩7*23/9/2 12:20
海の底自由詩7*23/8/29 8:13
note自由詩5*23/8/28 1:56
夜、[草稿]自由詩12+*23/8/24 1:20
砂漠(草稿 II)自由詩13*23/8/18 3:31
200 million°自由詩7*23/8/14 3:24
20230805°自由詩10*23/8/5 23:10
八月の幻影自由詩11*23/8/1 11:16
夢のなか自由詩4*23/7/27 20:17
記憶。自由詩3*23/7/19 7:32
郵便配達夫自由詩6*23/7/15 14:57
Untitled自由詩5*23/7/7 7:17
午後。自由詩8*23/6/29 0:21
sketch自由詩5*23/6/24 7:46
raindrop自由詩8*23/6/22 2:41
stone .自由詩6*23/6/10 19:12
1⃠0⃠/2⃠6⃠自由詩4*23/4/29 6:13
曖昧な自由詩4*23/4/29 5:11
Concorde自由詩5*23/4/5 14:38
 雨。自由詩5*23/3/15 7:25
写真自由詩1*22/8/27 0:37
雨、雫自由詩3*22/8/7 16:43
空白「音」自由詩2*22/8/2 17:12
無題自由詩2*22/8/2 16:55

Home 次へ
1 2 
0.12sec.