黄金樹海の翅を一枚、石版に結びつける喪失感は
パラソルを整地する、カラダを風が吹き抜ける
弄りこまれたモンタージュをリセットして 
宝石を散りばめた お星さまにありました

誰彼時の価値を視 ....
日常の流れは緩い朝な夕な
壁に孔を拡げ 雫が吹く

濃淡の斑雪 朱と碧に菌を誑した
蝶々の足を掬う 縁取りを押して引いて
錘の中にこっそり少女を飼っています。
まだ眠りも浅い、花札ノ白夜の ....
もし仮に無色、しょげこんだ明日はまた水銀の針葉樹林の杖を振り上げ、退屈しのぎに砂透水を注いだ、忘れられたセロファンキューブの、核心と上澄み
犯し難い。糖蜜をかけたソーダ水の浮力を覗いた発色。ただ時間 ....
だからふわりと滅びる
青信号らしさを渡る人生のマトリョーシカが囁いた
もうどうにでもな~れ☆
ストライプの弾力なんて自意識過剰なギロチン
スローモーションに盗聴されたマルチビタミン
あとにな ....
待合室に金魚が咲いている、感覚を
惨殺する(業とは)きっと細くしなやかな

――クローバーに今日もひかりは降る

脈々と茂る翠に
ふらついたときめきが栄える、朦朧
とした意識は無鉄砲で意 ....
顔を喪った花が、綿埃の森に、佇むように

みどりは、ふかぶかと ひかりを踊らせていた

空はあかく、地はぬかるみ、その実は浮し

苑を画いた、蛇足は、合わせ目の左を轢いた

終焉の斎、 ....
少女たちの仙花紙は 
 つかれたからだで格子状にすがれていく
 タマシイは夜通し泣き明かすかのような

壁掛けの『轍さえない道』 
   原点:知識は底なしに、木の股から生え
   憶測: ....
「わたしたちは、そこに いきる」

一山越す、肺
木の葉のそこに
片手をかける(上り詰める、マデ)
契りをむすんで
あと少しの灰

しょんべんくさいコトバに裏はないか
ともすればコバ ....
未完成のキャンバスにまたクローゼットを描きあげる
フェミニストの、この一方通行の
吹雪を焚きつける、ハイライトは
自暴自棄のシンボルでまなざす、まっすぐに 酸性雨と膝枕を、
ところで 焦がして ....
わたしにみとめられる くさきのソコ
適正を欠く まどろみにかける
朝露の 逃亡するソノ
敵前を
見開かれたあおばの 濡れた
ひとさしゆびが
売り出された あたりの

よく
いきて
 ....
ガラス製の 液体 

できたひかりを 流浪の民と
読む
わたしが、
ありふれ すすける果実を 
芝居、と呼ぶならば

雪だるまに捧げる ピアノからの、シ

残留した 満開のアバカン ....
流行の作用が強い幽囚の錆びたスマイルを
ボイル仕込の平行四辺形の紙切れいちまいに浸す

足の向くまま気の向くままに しかし思うように動かない

雪を掻くようなバカンスを投げつけ見下げ果てる
 ....
【画面上に重なる夢とは?】 
AとBの折れ線グラフ、盲!妄!
:心臓がまた強く→なった。
・この増水によって干からびた

覗いた「囚われない」眩しいほどの快晴が無表情に紛れてる
おとことお ....
今し方までボクとおなじぐらいの松林の、
ついたての破れ目がそこいらから
背に射して、
唇を添えて、
通じるオルゴールのようにまわっていたよ。
熱したそこをものにして

>向こうは 鳴る< ....
御とヲさまは弾き出された『酸漿』なのかもしれません
三日三晩思い込まれる、剥脱、「まだ見えません」
半熟卵の木漏れ日に沈みゆく列車を双方から塞ぐ、
乳状の不死鳥は たなびくは朱漆で 丸い影とあり ....
後半のリストを引用する、
 思いは、
  勾配を。(ぱっと「はなして。」)

    三日月珈琲ショップで
           さじを翳す。
    たびかさなる落ち葉と斑点が腑に 
 ....
夕涼みの足音までに素材として肩組んだPeace
アクリルは釘で刳る鴉のウタ 雨天の、種

古着に火曜日、
木製から響く 実話としてのプリズム
風刺画みたいな現金贈与 さして。

見渡さな ....
銀狐の純血に舌を這わせ麻痺しかかる共通点がよだつ 
 彼女の、港内は失敗を波止場から目を細める 
  不都合に、小分けにした終点を迎える後先も黒塗りに甘える

    廃止された門扉に裸体がぶ ....
 隅々まで{ルビ悠=とおい}シャーレのわたつみを游ぐ眼球の記憶へ
  多分私たちは今よりもうすこし先を上手に歩くべきだったの

 伸びた爪も取れかかったパーマも色褪せた素肌もまた
   いまの ....
歯向かうだけの机上の祖の あのハナは 間が、いいのです。
繊細な表情は独自の速記であり致命的な傷に悩まされる

『あたりちらす/
舌がからまり草木がそよぐからだ/
このよ、迎え入れられ/
 ....
燭の芯
そのふくよかな呼吸のまた
連続した事に至る悼みと痺れが
つきあかりに足を伸ばし
短くはじめる
あてのない
散歩している、かのような、
空室の三方を のんびりぶらぶら
ガワのほと ....
満場一致の湿った場所にギョロつく子と
山犬の道理、光芒は肩を並べ
あしの速さを競うように、
浅瀬に乗り上げあとに続いていく
噴霧器の全勝。
それは唇が触れましたか。

えぇ、

次第 ....
ハハは真夜中になると
冬のある、電気ポットに まだ幼い鶯の、
恋を
香ばしい、縁 で。
のんでは。
首と傾げて
チチ、と ないた
父、とは
汚れた手を添えると また仄かにぶり返した 望 ....
アバタエクボの氷塊[不透明]と剥がれかけた包帯、そして瘡蓋
っああハあ……ァッィ……うやっァ゛ン+特にこのネコのこと
引っかき傷を収められたばかりの黄土色の日焼け跡をくもりがらすは。
だらしなく ....
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
寝そべれば ただ、砂の城の住人になれた
ビーチボールから空気が漏れ出すような、
答えの見えない穴の空いた口先だけが
時と場所を超え、私に還ってくる。
亡き砂の浜はわだつみに近づいていく
水際 ....
ふわふわしてぽっかりした
 海老或いは蟹。
 雲の上 蜘蛛の餌食
 
 空いた口 垂れ下がる前髪 咥えただけの空蝉が煩い
 
あれはナツのことだろうか。
 画廊から数歩落窪んだ辺りに ど ....
酔っ払いの特売日に倒れこむことは、この地球のかけら。アップテンポでも薄化粧は忘れないよ。アグレッシブでもない テナガザルは道草だらけ修正液未満の汗をかく。
それでは丸い、バーミヤンの勢力圏を老眼と直 ....
奇異な金環食の貯金箱には未だ一円も入っていない、いないのだ。だがテレビの砂嵐の前では息が詰まる、つまってる、甘く湿気った菓子を求めて いつものひとの臭いがする。鎮痛剤を呷った。まだまだ殺されるために蓄 .... 祭壇へ。贄と献花を、それで薬包紙には土塊を
 よこたえたからだ、しんじるものは
  とろとろのなまくびから、外れた瞑りを探している

 なおざり、枯渇した口癖から点と線が逃げ出した

「有 ....
あらい(425)
タイトル カテゴリ Point 日付
涼み台を象るは自由詩022/8/14 0:32
頓は白い蛇自由詩022/8/12 22:21
Emotion自由詩022/8/10 21:53
夏が終わる、 十六ミリの破産。自由詩022/8/9 19:13
ミゴロモにたとえよ自由詩022/8/8 19:09
したたかな、骨。自由詩122/8/6 22:11
トレース自由詩022/8/5 22:04
temporary自由詩022/8/4 21:46
疎結合自由詩022/8/3 21:26
単片。シカク自由詩022/8/2 20:47
すがれる自由詩122/8/1 20:44
まどのそと ほしをひろう自由詩022/7/31 17:22
アンビバレンス自由詩022/7/30 10:48
カタルシス自由詩022/7/29 7:37
予感自由詩022/7/27 7:43
死≒体自由詩022/7/26 0:15
背負子のウチに自由詩022/7/23 15:40
GAUZE&lace自由詩022/7/21 20:59
空に溶くシアン自由詩122/7/19 8:21
りいんかあねいしょん自由詩022/7/17 21:32
擬鳳蝶蛾自由詩022/7/16 20:51
春秋に富むとすれば自由詩122/7/14 23:21
夏の座敷牢自由詩122/7/7 17:14
めめんともりをゆく自由詩022/7/6 17:12
金網と槌あるところに自由詩422/7/5 13:35
オブジェの令嬢自由詩122/7/3 4:38
左奥歯自由詩022/7/2 0:08
銃爪自由詩222/6/30 22:59
軌を一にする自由詩022/6/29 1:11
自由詩022/6/19 10:19

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