酔いの拷問と円形の深呼吸を伝達している
【Magna.】
遺伝病流星群はもうどこにもしゃがれて、
星のまたたきは幾つ数えてもなくしやしない。
有頂天の国道を導入する道すがら ....
か細いベンチの上よ。ワタシは、朱に錆びて卑屈なほど風を透す。
ただそのうえで踊る枯れ草の華麗なころを想う。
永遠の晩秋を胸に点し尽くす。それだけの季節がまた現れはじめていた。
すきではない 待ち ....
さて、ここにあります椅子が、
固く丸く宙を羽化するときにそ
れが、わたし、というものを姿
形にかかわらず、夢というもの
に押し上げていく ....
ステンドグラスの天守閣からはただ丘陵を拵え
優れた拡声器で深呼吸する地下街とは愛に抱かれるもののこと
電子版のゲンコツは致命傷に当たらずただ底にあり
締め付けられる、一円の頭脳では作者不明のスリ ....
今日のような満月では窓辺に腰掛けて
暗闇に踊るように舞う、ひとひらが
老蝶と落ち葉にくすぐられる
まっすぐにのびた星が流れるように
わたしたちは歩いていたことに気付かされる
秋の汀で記憶も体 ....
これはなにごとでもない、忘れていた。「椅子を壊した。」
雷鳴、)喉から、背景が/表情がひゅっと逃げ出したようだ。高らかであれエンジン音、乳白色の泥の中で、耕された砂地をたどる類語辞典 夜想曲とキ ....
その嘴で、食らいついた、濡れ光る 光と影、
その偶然が 拍動に 例えられるなら
アナタ方はまだサトウキビ畑で草を編んでいるのの。昆虫標本の街でも考えながら、代々木公園を降車するる。天国の弾み ....
髭を剃り髪を結いよい服を着ておしゃべりの花を咲かせる
今年のボジョレーの出来なんて過食なアイデンティティ
目玉ひとつ無くしたと思ってさっき古道具屋で買ってきた金の玉
睾丸ひとつにも満たない グズ ....
紡錘形の身の丈、端が見えないから立ちはだかる
これが大粒のダイヤ、他は昏い残片とある
ひっかきまわし、
入り乱れる、
波打ち際に群がる、
なにかもみ合うような粉々な、
わたした ....
他愛のない見切り発車のなだらかではない
閉ざされた苑への口は穴ぼこだらけで吠え狂う
荒々しい岩肌の位置を保てないから真っ直ぐで
ざっくりとした網目のくぐもる残照の少ない方角へと
向こうに回して ....
空には星がある、ぼろい暗幕のことだ。
引き裂けぬだけで虫がついて、
大層蝕まれ穴だらけではないだろうか。
それら包まれて流されてきたばかりだった
今日は今日とて曇り空の舌で何を舐め取ろ ....
紅葉は暁の棘を落し偽装される
共感覚を奔らせた 多くの人々の間で、
牡丹――哀愁は暗褐色の
その鍵と旋盤を前奏曲と外壁に配したように見える
河原での吹き溜まりでの、〈塒〉
――冗談で ....
腐りきった抑圧を解いて沈没してく 夜通し
梟はトランペットを吹き、糸電話で木馬に繋げる
どたんばたんと途が啓く
砂時計を炭酸に溢して黄土色の失語症の会議を待った
だいぶ物理的なフェイク ....
文書に秘蔵する気炎など、
契った小山に盛り付けた。
偉いことなのでした
なくなりかけたものでした
豪いことなのでした
なくなりかけたことでした
かなしいだけの ....
ひとつ
までのみちの
私達の針は
玻璃は
梁は
鋭く隊列を汲み
酌みだし
あいだを
深くながく
とおし
おもいきずの
くいあらし ....
空き箱に仕舞い込む影がちらつく
ガウンを追いかける
わたしと長い髪
暗示だけ逃げ出してしまったから
シーツもギブスもゼンマイも
鯨野原の大通りから逸れた巾着から
七曲りの空中散歩の ....
ひとつひとつ綺麗に刈り取られた満月の
黄金色の 子のキミの
花も実もない雑草の名など
どうでもいいことだけれども
そのあたまだけ齧り、
すこし頂けるとするならば
秋の音も、すこしは
....
事実は覆うべくもない
寄り添う人の穢れのない
後ろ姿
また急に
無条件で嘘だと思ったら
むしばまれる右も左も
シとかして
イトでむすぶひとへ
マドのところへ
なにかおおきな記憶など、 ....
ゆらりとゆるくといて。
土だらけの校内放送は 杜撰な草の上で 海水が透ける、ジャズの存在を
感情の雫と肌に当てる、光合成のただ
曲線の坂。レース間際の新しい風の中で
ボクは
....
朱天黒の篝火が爆ぜる
目眩の中で炙られる白昼夢の散弾を集めた
贄に均しい極熱、滾るような炎天のまばたき
吐出を嵌めた雪月花を、身に埋めたような心地で
のぼせ上がる四季を撫でてしまえない ....
言い聞かせてしまえ、生命の蒸発
娘がひらかれるときに、
背景を止めだてる、増便と決壊
杉の上表をとりどり成長させる、
幸福を裁く医者のふと、
しかしながら個人の、水辺の、小指から
なつ ....
片手間な翠だけが顔ぶれを合わせる
種付された回数券で、水切りを追った
一歩間を置いて、はいあがる(奔放な色彩)
泣き叫ぶよう。青花は、化粧箱へ支払われ
脳天気な威嚇が、殺風景な砂礫へと添い寝し ....
心模様は
ゆったりと落ちて
貼られた桟橋から
ガラクタが投げ出された
でっぷりとしたぬいぐるみの釦を眺める
....
玉虫色のイトクズが不揃いな 唇を噛みしめました
底しれぬ力、ガラス細工の 破れ戸の、母親みたいな
遥かに。ぶすりとした氷の前例を くるりと徹して
誰の目にも止まらない、無垢に生死を縫い付けられる ....
{ルビ霙=みぞれ}、これは意識があった
スケープゴートの産卵を一瞬
競い合うところを潜り搦め手
むず痒いもんだ。ほころびが目立っている
プライバシーも機敏な青にはやわらかな房火を点す
遠 ....
アルケミストの受難具を脱出する。切り通された結論は眩しくしなりを帯びた
星が見ている。興味本位で、飛散した風味よい感覚がベールとして
おなじように。
金砂のときを宿した ときとして釘を打 ....
つまらない端っこでむしり取る 消え入りそうなときは臨みを抱いていた
媚を含んだ目つきで毎日、真紅の略文を いわくつきを授かる銀河と入水する
熱波はうかれでる。まったく不機嫌な山間をまたぐ時期を見計 ....
<おぼつかない 伽藍とも>
からだをおり、腫れ物にお知らせ いたします
計算され尽くした豊穣を地平線が薙ぐ
ぼんやりと、カナタか ....
水琴窟がカゼノネと戯れている
白鷺に預かるオパールははじめから砕け散っていたものだからね
口惜しいが泪がそのうち、仕切り内側でそぼ降るであろう
こうして御顔を託されたのだ、
平然とした菊よ、お ....
浮かんでは消えるあやふやな封筒の
瞳孔の記述はないのだが
のりしろが若く美学を降ろしている
そして傷ついた鴉は仰せのままに糸を引く
魂はその日、カレイドスコープの天命を
写真機の前にいった ....
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