今日、目の前で破れた昴の者もその内に
那由多の磨(ま)を千の船でまたがる
付随にも割れたニンゲンは死角に経つて
未だ弱く、花と移ろい余光に迫るころ

凛として殺されるもの

芳醇という  ....
faire une soirée

アンタの言葉は、叢を囃し立て、ピンと狩る絹糸を掻き鳴らした
土に漏る、ただひとつのものにして、その手も足も私のものと組み合わせる

空が落ちてきたのだと  ....
今日を通り過ぎゆくひとびとを 意味もなく折り曲げ
小道に広がる落ち葉を拾って帰る 死相が耳朶を覆うという
――だれもいないところへ
メタルフレームの一角から、寂しそうなカラダが、だな
私以上の ....
この会場を削ぎ落とすと、
すりガラスの枠線は平行軸を乱立する
無法地帯の生命
誇張した砂漠の雨を冒す瓶の 唇の重奏は確かに
胡蝶を小箱に 短銃を染まうばかりだ

かたちとは、
径路のない ....
今日を通り過ぎゆくひとびとを 意味もなく折り曲げ
小道に広がる落ち葉を拾って帰る 死相が耳朶を覆うという
――だれもいないところへ
メタルフレームの一角から、寂しそうなカラダが、だな
私以上の ....
臙脂のばかでかい垂れ幕の、そら 煙幕に垂らして、それはもう随分前からずっと、したしたと鳴らして。帯びているのだと思った。伽藍堂では陽と月は宙には上がらず、私のまわりには輪郭ばかりが 塗りつぶされ等しく .... コンクリートの貝塚は回転し ひとつひとつの名を叫ぶ風の爪痕を残した
マドモワゼル。蚊帳の外の魑魅魍魎の惰性が、残響の一つだ。
バックヤードに流れる清流からうじゃもじゃ
数え切れない空き缶のキスシ ....
   少年Aについて


その良心は浮世を漂うが/そのものではない

  /野花には未熟も裏はないけど
  /渡り鳥に行方を撒かせる
  /ミチに茂らせているやさぐれや
  /彼方の山 ....
投身/時報(21:46_23:21)雲霞、犇く
蕩けた雪原・(同上、)甘い。

ミミズがのたうつ声を腹の底で感じたので、それを早口に便りにしたためましたが、
私のもとに届いた香りは観察すれば異 ....
マスキングされたサンセットにフルイドアートを零す。
ジュークボックスの、後ろ髪を、きいたのか そうか

  罪深し水の色 ふかき 山間にて
    手のひらの奥に滴る 血潮の音は、

 ど ....
ミセスパクスヴナウンの領界では
両表のコインのくせにまっさらでさ
雨上がり幻想世界。
ブルーサファイアに閉じこもるのは まだ早いのに
東三番街から、お送りして。
「煙が上がっている、」

 ....
プロレタリアの布石から旗号に見せかける戯曲は
もどかしくあと一息で瞳が刻む

やわらかな下弦の月の禁欲
傾けられた割れた弾ごとたどたどしく
その青臭いカゲの隔たりに貪るような

爪に火を ....
さて、押し開かれて溢れ落ちた話をしましょうか

背表紙の一つ一つは呑気にも程がある、手作りのケミカルめくるフェイクであって、
その状況を淡々とただ深窓にラグがひかれ処理して幾多のところでした。際 ....
終電間際の乗り物が、並走する瞬間を待っている
これからの私は人質なのだと ぼんやりと思ったそれです
ナナイロの心身と募る、雪が、いつまでたっても滲み
正解を崩す楽園を片隅に あとすこしばかりの背 ....
「だれか、」――前置きして。

残したスタート地点だったのかもしれないけれど。と、
オモチャのピストルは万国旗と情死し、ワームホールを創りました

幕引きにつまづいたその栞の住処は
恋文で ....
雲は魚/
   白雲が透けるほど気持ちよくのび
 、春の日差しに溶け込んで
、青々とした若葉も

夏の陽炎に揺らいでしまう

 通り雨に映し出された虹の橋も
  、亘り切る。弾けて消え ....
両手で作り上げる天罰に、未来などない今

喚呼ゲゼルシャフトの落書に凌辱の喇叭を

花鳥山海にたらしめる、すばらしい収束点

砂の海に水光、青海原の天使は悠久と解く



呪われし ....
雪が溶けて春が来る頃に浮かぶ
口を噤んだ無垢の棘を重ねた
片羽を雑草で包んで置いた
サイレンをレコーダーに繋いで
逆巻きで転がせたらいい

たわいないみちの片隅で声を落とした
何事もなく ....
夢や希望の曲線美から形を得て
泳げもしない、音符と休符
無謀と勇気の不可視化はとても春 
浮いたり沈んだり 
気まぐれなお月様
見上げたり、貶めたり、目を瞑ったり

わたしたちの動力はと ....
ずいぶんと投げやりに枯れた岩に腰を下ろすと独自
ハンカチの、空 抜け目ない日差しがブレて、相当

軽口を叩く猿が悪さをするページを裂いて
うっすらと星空を観察する どよめきか
荷物を下ろした ....
ケープを纏うような針葉樹林の奥に棲んでいる
刺青を着るここは、ビー玉の空がありますか
鈍色の四肢を投げ出し、もがく姿態のかぎりに
視界いっぱいに、息を吹き返すだけの

ラウンドフレームサング ....
役付けの先約、ふしだらな川に流す
彼方の名前を心臓に射す 

儚くも あんたは! あんたは!

今! 一歩 
足跡はすでに過去を示唆する
今! 未来を焦がれる囲いに縋ってそれで

過 ....
水曜日の頬肉を柔らかく仕立てるには、鉄条網も注射針もコンポストにもどこにもつながらない、
濡れ落ち葉だけが氾がる、オモチャの兵隊だけど、/畳縁より注意してみる。深夜に及ぶ偏頭痛、
モンスターの危機 ....
〈きらめき
/よどめき
/さんざめき〉

預言者ではそぐわない
吹き溜まりとは底なし沼で
遺灰だけを零すと云うだろう

くすぶり続ける核と、脈絡を喪う喧騒に在って
ゆるやかに低下して ....
ずぼら一夜は古く染み渡り多くを喋れない 
新しく注ぐ液体に有る、
天体は衝突した
一対の豚とモノラルを舐めるようだ
片耳のジャズを覗き見る、
左右は甘い、
よく儲かる香炉から外れている胚芽 ....
三階の窓辺で釘付けにする
ひとつ
こころゆくまで
北側に向けた隔たりが囲っている

近隣都市の感覚より目と鼻の先の憧憬を
通りがかったほとりが覗いただけ
これが散歩がてらにちかく
並び ....
配電盤から直接繋がれた娯楽を垂れ流す脳髄の一滴まで
柄杓で溜める意味のないため息が一輪の花と揺らいでいきます

なんだそれ?今時、そんなドキュメンタリー流行らないよ。
わかっちゃいるけど、暇つ ....
〈埋没、〉しているのだ。

結実しない花に火を注いで天鵞絨に暴き立てる
命を投げ出しても、斑の比重
そのことだけを静かに考え込むように。

ゆうに百年、朔は広がり|値《あたい》を傾けた、虚 ....
長い長い廊下のおさきにあるという
その歩道橋は吹き抜けて星空に抱かれていた
このエスカレーターは今も上昇中である
ただ生暖かい風にのってカレらを何処へ誘うのだろう
ワタシはお花畑へ征く路地裏に ....
スピードに敗けた 憐れな色は言う
ほつれたセーターに想い出はないわ

ほらどうして 溶けてしまったのか

/からのハスズれ/

輪郭線から 残香がはみ出していますと
夢から戻れない 4 ....
あらい(425)
タイトル カテゴリ Point 日付
地球照の詩自由詩023/2/25 0:54
夜のパーティ/ニ/愛をください自由詩123/2/23 16:18
牢記自由詩023/2/21 17:06
この身を受け容れるときに自由詩123/2/20 7:57
牢記自由詩023/2/17 20:17
慶弔自由詩023/2/16 19:35
Roman picaresque自由詩023/2/6 18:14
déraciné自由詩023/2/4 20:41
Listen自由詩123/1/28 23:28
息災自由詩123/1/21 1:50
美辞麗句アナクロの終日自由詩023/1/19 23:22
透き徹る自由詩023/1/15 12:21
占め子の兎自由詩123/1/8 13:26
The best time自由詩023/1/2 21:30
ただひとつの止まり木より自由詩123/1/1 17:49
__シズム:秋の心自由詩122/12/29 9:56
海図なき航海自由詩122/12/25 3:01
alarm or snooze自由詩122/12/18 20:20
タイドプール自由詩122/12/17 0:34
裏街道の胎仔自由詩022/12/15 20:55
瞼を閉じる自由詩022/12/9 20:26
shape自由詩122/12/5 17:36
綾錦とするための朽葉自由詩022/11/29 21:24
千尋自由詩122/11/27 19:21
猶 なぜ 拾い集める自由詩222/11/25 20:34
ふくよかな幽玄自由詩122/11/21 22:57
result自由詩022/11/14 22:56
実を窶す自由詩022/11/11 19:34
うらなりの双眸自由詩022/11/9 23:26
縮図自由詩022/11/7 17:06

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