星がめぐり
私が歩いてきた
春夏秋冬の道もまた
夏から秋に移り
今は冬へと向かいつつある

めぐる
全てはめぐるのだ
季節も命も
ただ自然の法則の基に

始まりがあれば
必ず終 ....
さみしい風が背中を押して
私は星空を游ぎたくなる
真冬の澄んだ空気に包まれて
星から星へと旅をする

煌めく星々はシナプスそのもの
繋がり点滅し
やがて内在する宇宙へと導く
内側は外側 ....
伝えたかったことは
胸に留めたまま
してあげたかったことは
見過ごし

与えるべき何もかもを
心に抱えながら
子を育て
続く、毎日の暮らし

それでも
それだから

日々 悩 ....
必ず
病院の近くには
薬屋がコバンザメのように
張り付いている

だから
薬屋がコバンザメで
病院が人食いザメだと
思っていたが
どうやらそれは
勘違いだった

薬屋こそが
 ....
日々、やることは
じぶんのからだをととのえ
じぶんの暮らしをととのえる
それだけ

じぶんにできることを、やる

ワタシヒトリに
できることと
できないことがある

この世のアク ....
誰でもいつかは
宇宙の銀河へと
帰る日がやってくる

自分のことなのに
その日がいつかなんて
誰も知らない

今日は生きているが
明日 生きている保証は
何処にも、ない

太陽 ....
いつか
私が生命と呼ぶこの感覚は
私を離れてゆく

私の体は腐敗し
大事なものは消え去り
後に残るのは
生きていた時の思いだけだ

死は常に私の周りに潜伏しているが
毎日のリアリテ ....
また 新しい一年が始まった

誰かに対して
怒ったり 笑ったり
些細なことが許せなかったり
大人気ない自分

そんな自分にがっかりを繰り返しながらも
この当たり前にある毎日が
ふと  ....
ころころ
ころころ
ころがって

わたしのタマシイ
磨かれたのか

泥だんご
一生懸命磨けば
ぴかぴか光る

艱難苦難
坂道ころころころがって
もうすぐゴールにさしかかる
 ....
今も昔も変わらず
清き流れ 桂川

石割山の桂の木の下から
最初の一滴が染み出し
やがて千年の森繁る富士山の湧水と合流
桂川溶岩流の上を流れゆく

人の命も然り

一時も絶えること ....
力を抜いて
空を見上げる

もう ここが
どこでも かまわない

人として
立てる地なら

笑ったり
泣いたりして
生きられる地なら

ここが
痛みに満ちた地であっても
 ....
旅に出よう
今は汽車が走らない線路を
何処までも 何処までも
歩いて行こう

リュック一つを背負い
身軽なままで
あれこれ考える必要はない
ただ まっすぐ歩けばいい

春は足元の草 ....
ときに 言葉は
無力な吐息

ときに 言葉は
無神経な凶器

ときに 言葉は
こころ温める 熱

ときに 言葉は
魂を舞い上げる 風

こみ上げる
言葉たちの渦
極まれば  ....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る

盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝 太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
風に乗り
真夏の匂いが立ち込める黄昏時
草葉に注ぐ夕日と影
蜩の声は{ルビ空=くう}を舞い琴線に伝う
目に映るもの
聞こえる声
とり巻く全てのものに心惑う夕暮れは
束の間 平和だった幼い ....
とうとう
宇宙の銀河へと旅立ちました

夏の暑い日にゆく道は
かなへびが虹色にかがやき
空には蝶やとんぼが舞い
山鳩が見送りました

たかさごゆりがお辞儀をし
芙蓉の花が揺れました
 ....
さあ、バゲットを食べよう
あの頃のように分けあって食べよう
ほら、焼きたてだよ
たくさん、たくさん焼いたよ
大好きだったあの匂い
ちゃんとキャッチしなよ

今年はあんこを買い忘れたから
 ....
ときに言葉は
嘘をつく

真実を語ろうとしても
嘘になる

言葉は足らず
そして 過ぎる

沈黙は
満ち満ちていながら
どこか 空しい

とり残され
消え去ってゆくのは
 ....
あの世にも
さくらはあるのかしら

彼岸の始まりの日に夢を見た
目の前には川が流れ
遠く向こう岸を眺めると
見渡す限りの桜が咲いていた

私は、はっとした
ここはさよならの岸辺
た ....
掌から零れ落ちた幸せを
慌てて拾い集めようとするけれど
砂上の楼閣の如く
脆くも崩れ去り
風に浚われ跡形もない

立ち竦む 過去と未来の狭間
砕け散った心だけがその場に囚われ
視界を阻 ....
玉響(20)
タイトル カテゴリ Point 日付
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春のパン祭りー愛犬に捧ぐー自由詩119/4/20 2:27
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