洞窟の分かれ道を全部綺麗に間違えて行き止まり

深く小さな穴ぐらに住む少年は
外の空の大きさを知らない
知らないということだけ知っている

価値観が
尺度の変わる物差しに翻弄されながら
 ....
落ちた紅葉の水辺に座る少年は
絶望するほどの
期待もないようだ

燃えるづけた劣等感も枯れて
未来におびえる焦燥も枯れて
生きている価値がないという言葉も枯れて
時を忘れるほどの楽しみも ....
小突いても
何も出てこない
すっからかんな子供…

心の
膿も栄養も
きれいさっぱりなくなった

地獄のような劣等感の海から
誰にも会わない天国の浜辺に

ぷくぷくの満月に照らさ ....
ふりかぶって捨て去った
そんな、あやまちだらけの過去

時間に少しずつ
ゆるされてゆく

ああ、淡い残像
脱気して漂白した
形骸だけ
眺める

あまりに
諦めすぎたのかもしれな ....
大事なガラクタなくなっちゃった
あくまのかけらが霧散した

風船ひゅるひゅる抜けてって

泣き疲れた絶望が
すやすや寝息を立てる頃

諦めという
とろけるほどの優しい吐息をあげよう
 ....
離れ小島に子供が一人
つんつるてんのつむじは左巻き

なんてことない凪いだ海
ぽっかり晴れた空にはぷくぷくと雲が浮いている


テーブルの上に花瓶、朽ちない生け花一輪


子供は生 ....
大事に育てた朝顔は全部「スカ」だった

いやいや、「アタリ」なんて……

注ぎ込んだ未知という肥料
頑張ったなぁ

でも元の木阿弥万歳三唱
ついでにどうでもよくなって白飯
ちりめんじ ....
怖い未来は猫と一緒に縁側でのんびり昼寝していて
少年はその横でずっと小さく体育座りしている
最後にふったサイコロの目はふりだしに戻るだったから

立場は相対から抜け出せぬまま
心は居どころも ....
ガリガリの真っ白なマウンテンゴリラは
耳も聞こえないのにウホウホ騒ぎ
麻痺した脳みそで真っ青な空に広がる
ガラスの扉をガンガン叩く

ただ、あるのは己の惨めさだけだ、と
自分の事を殴ってみ ....
(つづき)

8月6日(月)

6日は昨日のうまく立ち回っているすごい店員に5時半に出る、と言ってしまったのでもう少し寝ていたかったがぴったりの時間にでる。
受付の人違う人になってて、もう少 ....
  わかんない

押し出される必然に
詰まりに詰まった状況に
針、垂れるように詩が落ちる

心打つにはそれだけじゃない
知らないと、知らないと
満ち過ぎるなら放屁したりとか
僕よりう ....
(つづき)
花火とは神様の、空のホコリ叩きなのだ。ぬるくなった秩序や人の営みを正しているのだ。しゃっきり、姿勢を正して生きなさいと。そしていつも少し叩きすぎる。空が、ほんの少しだけ割れて、死が人界に ....
(つづき)
すっかり暗くなる前にコンビニで麺弁当買い、食べる。店員さんは女子高校生っぽく、隠喩で汚くてごめんなさいって言ったら、隠喩ででも綺麗ですって言ってくれた。美しさとは意志なのだ、と思う。
 ....
(つづき)
岡崎市本宿町で宿後の、昔ながらの街並み、通り。庭木めちゃくちゃ美しく管理されていた。絶望一周回り、カラカラに乾いた青空で、なんか独り言とか大きくなり、「わぉ!美しい庭だ!」とか人んちの真 ....
  詩

自分らしさな一張羅着て

(なるべく上品に)鼻毛ごっそりひきぬく感じ


  残響

僕の狭い視界の中に
世のしわぶきがこだまする
ほんの残響の気配に
必死に耳を傾け ....
世界は無から「生まれる」という感覚は少し違う
ただある途方もない無がふと区切られるだけのこと
僕がただ目を覚まし、見ると
世界は無から時間や場所や僕が区切られて「在る」になる

世界は何も変 ....
どうなってるんだ訳わからない
あらゆる推察、に付随し続ける仮定、過ぎる、真実が薄まってゆく

あらゆる説明の仕方、は切り取りに過ぎない、無の説明には意味がない

入り口はある、確かにあるある ....
 ある日の隠喩

困り果てた誰かの海は雨が降ってぽこぽこ生まれた
散らばる隠喩の危うさは水中を散らばる針のよう
僕はあるはずの歯がゆさをきっと明日が来ると信じて幸せ色にしたい
しかし言った分 ....
(つづき)
途中国道一号、幹線道路っぽくなって歩道がなくなると、脇道があったりする。
幾人かの自転車旅人とすれ違う。足限界になり、特に暑い時間帯、幹線道路の橋下の陰に座り休憩。結構順調に歩けた。藤 ....
(歩きの旅行の記録のある一日です)
8/5(日)
夜中、ラブホ臭いのが嫌で、タオル、田んぼの水借りて全身を拭く。畔で寝る。起きる。浮浪者と何一つ変わらなくなっていることにも、不快で、みじめで死にそ ....
  藍の葉

夏の勢いのピークは過ぎて

深くなってゆく緑に埋もれながら

もう必然を忘れたのって
泣いた後の脱力のうちに
ふつふつと小さな実をつけている

葉の色はきっと甘い ....
「会うってどういうことだろう
どこいったって変わらないなら
会えただけで幸せじゃないか

「幸せじゃない

「けれども人はいつでも果たされなさに生きている

「本当に会うって何だろう
 ....
  罪

言葉でくっきり
踏み固められる足跡の罪

配慮は尽くされて…転倒

まちがえた
いってきのぼくじゅう

どこに行く日々
死なないのに続く日々

圧縮しなくち ....
20年遅刻して
保育園の大運動会「おゆうぎ大作戦!二番煎じはズタ袋」の
スタートラインに立っていた
多分寒すぎて目が覚めたのだ
鈍感すぎてわかんないけど
雲がどよどよ流れて月も星も全く見えな ....
若乱(24)
タイトル カテゴリ Point 日付
やまない自由詩120/1/7 21:22
枯れ木と少年自由詩219/12/1 18:58
すっからかん自由詩419/11/11 16:05
魂の休暇届自由詩219/10/28 16:01
平和な日々自由詩319/9/19 18:42
蜜を吸う子供自由詩119/9/13 18:58
たまご自由詩219/9/12 2:53
無常と少年自由詩219/9/10 21:36
ごりら自由詩019/9/9 16:32
ある日のえんばー6散文(批評 ...119/2/3 22:18
わかんない自由詩019/2/1 23:09
ある日のえんばー5散文(批評 ...1*19/2/1 21:50
ある日のえんばー4散文(批評 ...1*19/1/30 19:35
ある日のえんばー3散文(批評 ...019/1/30 19:00
かもしれない…自由詩019/1/30 18:30
若らん!2(思い上がり編)自由詩219/1/28 19:06
若らん!自由詩119/1/28 18:59
えんばー4自由詩4*19/1/26 17:13
ある日のえんばー2散文(批評 ...119/1/24 19:32
ある日のえんばー1散文(批評 ...319/1/24 19:00
えんばー3自由詩219/1/24 18:16
えんばー 2散文(批評 ...119/1/22 18:34
えんばー自由詩119/1/22 17:53
ハテハテ自由詩419/1/17 14:47

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