まいにち誰かの誕生日

誰かが小鼻をふくらませ

プレゼントを買いに走り

プレゼントを貰うのだ


自転車にのって

帰り道を探険して

夜風に吹かれて

寝息をたてる ....
生き物たちはいつも

これから冷えていこうとするような温度と湿りで

ぼくを癒してくれた


その宇宙のからくりは

既視感

タイムスリップ

こころ

最後登場人物が ....
ショパンのワルツOp.69-2

爪で顔をかいた

持っていたビンを落とした

押し黙ったまま遊園地

よちよち歩きの子供を見つめる

わたしを呼ぶ声がする

コントロールでき ....
峠のコーナーをひとりバトルする

慣性の法則とドリフト

下駄箱から教室までの階段を上がる

しみったれた質量保存の法則

開闢いらいのエネルギー保存の法則


夢の中まで探しつ ....
このような別れが来ることを知っていても

ぼくらはこうなることを望んだのだろうか

果たしてこうなることを選んだのだろうか


ぼくらはいつも運命にぼくとつだ

寄り道しながら帰るみ ....
偶然いがい一生会わないというのは

宇宙生成の歴史から観れば

一瞬の決意に過ぎないのだ

ということは時間を使って

決意の固さは測れないということだ


宇宙が経過した時間と ....
高速が通行止めになると下道に車があふれた

あふれたというより詰まって滞った

会社のまえの普段こまない道までが車車車だ


命にかかわる雨だとか

雨で死ぬために生まれてきた訳では ....
初恋に魂をとられていた

急に走り出したら

慣性の法則が降ってくる

大雨が小休止したあとに

虫の音がしている

生きて潜んでいたんだね


平成のうちに死刑を執行したか ....
いくつものこころの事件や

からだの変化

霊的なからくりがまわっている


説教するようなおじさんに

なるなんて

少年のころ思いもしなかった

ちいさな権力に

あ ....
曇天の南のそらが

白くあかるい

側溝をながれゆく雨

希望に追いタッチ


うえからした

自然界の摂理がゆるさない

ゆるしている


曇天の南のそらが

白 ....
F1レーサーの涼しい目

チラチラとしか見つめら・ら・られない

匂いを追いかけては汗をかく

時間をく・く・くれよ

まぶしくもない曇天から

つ・つ・つめたいしずく

靴で ....
傷ついた鳥が

エアポートで俺を待っていた

足さきを蹴られて誘われていた

頼りないように見える人生だった

幸福の寄るべは俺にはないようだった


悲しくて嘘つきだ

バ ....
人生は全米オープン

うまくいかないことの方が多い

案外身の丈ほどはうまくいっている

狭いアップダウンだらけのフェアウェイ

サイドは深いラフ

グリーンは傾斜の多いガラス面
 ....
のぞみはランドセルを部屋に放りこんで食卓に走った。
お皿にのったいろんなお菓子のうち数個をポッケにつめて玄関をでた。
時間がない。塾に間に合わない。遅刻すると先生は逃げてるとか言う。逃げてはいない ....
ありやだんごむしや

死にかけのががんぼを

かたいほうきで蹂躙していた

掃除していた

かみさまの通り道を浄めていた

いのちを軽んじていた

かれらはかれらの旧約聖書に
 ....
結愛ちゃんは衰弱して死んだという

イブちゃんはもがき苦しんで死んだという

小山は二十歳だと聞いていたという

男はだれでもよかったと言って容疑を認めているという

加計側は愛媛県に ....
違和感を爆破せよ

急げ

そのための根回しだ

急げ

違和感を爆破せよ


蒸し暑い雨の朝

勘と理屈と情などで

風を固めていた


違和感を爆破せよ

 ....
女子社員のこえが二重にきこえた

朝から右耳に低い風の音がしていた

ちょっとした低音がきこえると

右耳がそれをしばらく拾っていた

耳鳴りだ

なんとなくいやな感じがして病院に ....
まっくろな田んぼに突然、蛙の合唱がはじまった。

その鳴き声をぼくは、星のようだと思った。白くけむった夜空に、あるはずの星……。

感傷的にでもなるのかなと足をとめていたら、蛙の合唱がやんだ。 ....
ちいさな虫な俺だから

飛びまわれる範囲なんて知れている

鳥にでもしがみついて遠くに運ばれてやろうか


鳥にこころを開いて

ちんけな虫なんだから

ひとつしがみついて

 ....
黒があいまい

歳をとり進化すると

落ち着いてしまった

おぼろ月には

ぼんやりとした希望

いまそこにある不安


水色の空に黄ばんだ白い雲

アートシーン

 ....
死なないことは分かっていても

発作がおこるとびびってしまう

曇り空の夕方が群青いろだから


僕らはまるで群青のサンドイッチ


死なないことは分かっていても

発作がおこ ....
鎌倉時代のその昔から

ぼくらは弱者が大好きだ

お風呂でしたか

引っ越しは終わりましたか

始まりましたか

過激な昔話や阪神タイガースの話し

子供に呆れられるくらい
 ....
そこには私語ひとつなかった

密儀はたんたんとすすみ

尊さがただ強調されつづけた

読経のときだけ声を発した

はじめて会ったひとばかりなのに

訓練された聖歌隊のようにそろって ....
そしていくつか孤独になる

ぼくだけが泣いてなかった

頭とか目とかサランラップ

ぐるぐる巻のサランラップ


体を動かしても上手くいかない

感謝が足りないことぐらい分かって ....
どこまでじぶん中心なんだろう

じぶんの正しさを主張したとて

果して意味などあるのだろうか


素肌の日差しがまだやさしい

アスファルトもまだ溶けない

衣服にもまだ熱がこも ....
アスファルトに

だんじりの轍が白かった

こんな坂道を

こんな幾何学をつけて

のぼったのだ

神はいる

神に彼らは護られている


これは精確なお話しだ

ひ ....
冷たい5月の光に

緑が風にこすれた香り

廃液や廃物が浄化されていく


自然とはそういう瞬間の積み重ねなのだ


冷たい5月の光に

緑が風にこすれた香り

廃液や廃物 ....
電車が神社のよこ過ぎる

歌謡曲とはかけ離れてる人生

けなげでふくよかで

不細工なおんなだった

つまらない喫茶店のママとできている


高架下でおどされる

まあよくあ ....
お化けの仕業なんかない

踊ろう

まじないなんて効かない

どの道いこうが

問題は起こるしサンシャインはある


明け透けな火の玉が放られる

暗いぐらいの魂だけどゆっく ....
ペペロ(179)
タイトル カテゴリ Point 日付
プレゼント自由詩018/7/24 2:44
生き物たちの温度自由詩218/7/23 2:34
ワルツOp.69-2自由詩018/7/15 12:39
まちがい自由詩018/7/15 7:50
運命自由詩018/7/15 7:06
どこにいるかで自由詩118/7/8 12:25
大雨の日に自由詩218/7/6 22:26
虫の音自由詩118/7/6 22:11
霊的なからくり自由詩218/7/5 10:38
ゆるしている自由詩018/7/5 8:34
つまらない話自由詩018/7/3 21:34
傷ついた鳥自由詩318/6/17 9:17
人生は全米オープン自由詩118/6/17 8:11
のぞみの受難自由詩218/6/16 23:31
かれらの災厄自由詩118/6/13 15:44
アジサイ自由詩118/6/10 11:17
違和感を爆破せよ自由詩318/6/7 0:29
やすらかな世界自由詩218/6/3 21:13
蛙と星自由詩218/6/3 20:39
ちんけな虫自由詩218/5/28 6:59
アートシーン自由詩018/5/27 22:31
群青のサンドイッチ自由詩618/5/26 23:48
ぼくはうれしい自由詩218/5/26 23:42
密儀自由詩218/5/21 0:13
不感謝症自由詩418/5/20 2:06
じぶん中心自由詩218/5/18 13:57
精確なお話し自由詩318/5/15 18:44
瞬間自由詩118/5/15 18:32
ふるさと自由詩118/5/5 8:29
踊ろう自由詩118/5/2 10:20

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