かつて付き合っていた男の
すこしななめの背中
だらしなく歩く姿
流れる煙セブンスター

よみがえる感情の
種類の少なさ
想い出と言われる
類(たぐい)の記憶

日の沈む5分前から
 ....
カレンダーを日めくる瞬間に今日が終わり、また今日がはじまる。とすれば、日めくらなければ、そのままの今日が継続するのか?と問われれば「そうです」と答えるのだ。

一日を24時間と決め、あるいは144 ....
道に迷ったとき
どうすればいいって?
簡単なことさ
難しいんだけどね

まずは明日の朝
気持ちよく
目覚めることだけ
考えるんだ

食べたいものを食べて
やりたいことをして
何 ....
ぼくは極小 本の虫
紙々の間に潜んでる
小さく白く見えにくい
けれどもしっかり生きている

ぼくの仲間はあちこちの
家の書棚に住んでいて
それぞれ違う世界を知る
会話はもちろんテレパシ ....
背筋伸ばしてごはんを食べる
お百姓さんありがとう
米、野菜、肉、魚、卵
残さず全部いただきまして
残らず排泄いたしまして
丈夫な身体を創ります

背筋伸ばしてしゃにむに働く
食うための ....
ひとりのような気がするし
誰かと一緒のような気もする
今日は三度死んだのに
同じ回数だけ生き返ってしまった

いろんなことに飽きたから
何もかもやめてみた
身体を動かさない
思考を停止 ....
筋斗雲が東へ東へと流れる晴天の下
市民運動公園の野球場では
半刻ほど前に始まった試合が
にわかに動き出す

ノーアウト1塁で3番バッターは一発狙い
走者は盗塁を画策しているのか
まだ濃さ ....
くもの巣
獲物を捉える

羽根虫
逃走を試みる

ひっぱる
出口をふさぐ
つっつく
裏返す

もがく
出口に向かう
ばたつく
丸まる

からませる
かみつく
おおい ....
昨日できあがった
みょうばん結晶ライトは
飛行石のカタチ

一ヶ月ともに過ごした
部屋は今日も涼しく
一定の温度に保たれている

灯りを入れた瞬間の
ざわめき未だおさまらず
眼に映 ....
雲の切れ端から白い光
ランダムに差し込んで
手持ちぶさたの傘照らす
陽はもう長い午後五時

買い物客の自転車に
ぶつかりそうになるのを
よけながら歩くよ
高架下フルーツ百番前

君 ....
頑張らなくていい
かっこつけなくていい
ただ一歩
進めばいい

自信を持って
胸はって
背筋伸ばして
踏み出せばいい

畦道に咲いた
孤高の花
その鮮やかさで

どこまでも ....
あなたで破らないでください。 前の災難であるので、それは卑屈に
なりませんか?詩にキャラ前の身体検査を書く前の災難と前の災難
は、悪の災難とDezain' ideaを条件とさせて、どんな碁のout ....
自分に負けるな!前厄だからって、卑屈になってないか?体調悪い
の前厄、デザインアイデア出ないの前厄、詩作辛いの前厄。全部前
厄かい!年齢に負けるな!負け犬とか言われるな!言葉に負けるな
!若さに ....
稲荷神社の境内は
屋台の喧噪が過ぎ去り
散り桜がふりつもる
静かな春の時間に
鳥さえずり子ども笑い

週末のドライブで
いつもあなたがかけた曲
あのカセットはすり切れて
CDに買い換 ....
並べれば並べるほど
からっぽになるので
ふたをしてまわった

飲みかけのグラスにふたをした
冷たい水は呼吸できなくて
苦しいよぅ助けて
って声あげるけれど
聞こえないふりをした

 ....
カーブ投げられたらいい
いつもと少しちがう構えで
ふとそっぽ向いて
はぐらかしてみるのだ

フォーク投げられたらいい
ピースサインつくって
超とびきりの笑顔で
すっぽぬけちゃってもさ
 ....
ジャンプした
50センチ飛んだ
フェンスの向こうが見えた
夏みかんがたくさんなってた

助走した
フェンスに手をかけた
足はかけそこねた
ズリズ リル リ 滑り落ちた

もう一度助 ....
冒頭の一語が記せぬまま
引き出しに置き去りの手紙は
今日もまた描けずじまいだ
季節をいくつ跨いでも

春になると想い返す
花見など有るや無しやの理由で
会えるほどの距離だったと
まぶし ....
消しゴムが風邪をひいたから
ぼくのテストはまっ黒け

お母さんは口さけ女
お父さんはたこ星人
お姉ちゃんは鼻毛ぼうぼう

えっちゃんが
青くて丸くて大きいカンカンから
花の消しゴムを ....
出かけ際にためらう
勇者のごとき果敢さで
飛び出すんだ

油断してはならない
同じに見えていつもと違う
道は選んだ方がいい

傘をさせばふらつく
たしかなバランスが必要
こけないよ ....
地軸と垂直に
獲物めがける
鳥のように

珊瑚のベッドに
プカリ横たわる
クジラのように

踏まれてもなお
折れることなく咲く
花のように

凪の海を
サラリなでてゆく
風 ....
月の石の万華鏡は
二十年前の宝箱の中
三十八万キロ越え共鳴し
刻一刻様相を変え続ける

タイムカプセルに注がれる
四十八の眼差しは
春の陽射し乱反射し
虹色に輝いている

ロングロ ....
スナメリにのった
花売りの少女が
散弾銃を
差し向ける方角に

炭にぬられた
羽ばたく蝶が
砂糖菓子で
砂城を造りあげる

すり鉢の底で
徘徊する私は
彷徨いながら
再生を切 ....
雨が降る
赤い丸型ポストに
届けられるはずだった
ホワイトデーのお返しが
ぽつんと残っていて
送り主のドキドキと
受け取り主の喪失を
抱え込んでいる

雨が降る
路地裏の捨て猫 ....
独りよがり
希望まみれ
他人まかせ
こんな人生には
決別の手投げ弾だ!
いつものように
目覚めたが
なにやら様子が違ってる
鏡の前で気がつくに
どうやら体毛がすべて
鳩毛に変化しているらしい

頭髪はもさもさと
長く不規則に密集
顔は産毛のつもりか
ペ ....
君の笑顔久しぶりに見たら
ホッとして涙まで出てきた
ポテトMにこぼさないように
するの大変じゃないか

「スマイルください」の一言で
笑顔作るの特技だったから
入社試験 笑顔で乗り切 ....
どうせなら
すっぱり切った
手首の朱で
あざやかに跳べ
朝起きた途端に胃が震える毎日だ
31歳になった今日もなんら変わることのない不快感
誕生日を誕生日として祝う余裕のある友人数名より
メールをもらい電話をもらい家族に言葉をかけられ
ようやくそのこ ....
曇り空が頭上低くのしかかって
視界まで狭くなってんだ
やる気ないのを
天気でごまかそうなんてのは
ただのまやかしなんだがね

菓子パンかじるの面倒で
鳩に投げつけてやった
昼休みの ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
明滅自由詩1*05/5/29 1:36
日めくられる自由詩0*05/5/26 0:31
迷路自由詩0*05/5/24 23:02
ほんのむし自由詩005/5/12 0:26
ピン自由詩2*05/5/9 23:17
トオマワル自由詩2*05/5/7 19:01
草野球速報自由詩0*05/4/30 1:24
午睡自由詩2*05/4/23 14:39
育成自由詩005/4/23 0:02
この場所で自由詩1*05/4/20 19:36
スタートライン自由詩105/4/18 0:55
破らないでください。未詩・独白0*05/4/16 22:08
負けるな!未詩・独白005/4/16 22:08
出入橋きんつば自由詩205/4/15 23:24
ふた自由詩105/4/11 2:30
変化球自由詩2*05/4/10 1:50
夏みかん自由詩005/4/8 23:50
南風自由詩005/4/8 19:47
消しゴムが風邪ひいた自由詩2*05/3/31 13:30
雨の日自転車自由詩1*05/3/28 22:19
月をめざす自由詩0*05/3/28 1:11
ロング自由詩2*05/3/26 2:08
スピカ自由詩3*05/3/25 0:16
雨が降る自由詩3*05/3/23 14:01
準備OK未詩・独白1*05/3/22 23:30
鳩マン自由詩0*05/3/22 18:50
さくら通りへ自由詩3*05/3/20 0:41
未詩・独白0*05/3/19 15:41
ダージリン自由詩1*05/3/19 15:08
走破自由詩1*05/3/15 13:09

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