白く燃えている
白く
詩の言葉のなか
わたしはもはや
この世の物ではなく
白く燃えている
白く


純白の壁取り囲む
純白の壁走る
純白の耳鳴り
純白に総毛立ち

体が空だ ....
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ動き澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し ....
孤立

死病

人は人と
繋がらなければ
生きていけない
のに

金を持って
いないと
キリストだけ
を信じて
いないと
健康で
いないと
胃ナイト 
クエネェシ ....
土佐の海辺の村で
毎日毎夜薄暗い電灯の
野外畳の上にでんと座り
鍋に茹でられた貝という貝
爪楊枝でほじくり出して
それぞれに違う味覚
食い喰らい喰らい食い
瞑黙ひたすらに
味わい味わい ....
光の万華鏡
旋回する宇
浮遊する
温かく熱と溶け
輪郭失う体と体の
紫に静まる矛盾の浸透

[個我意識鮮明に保持サレ、私達はシッカリト抱き合い、
何処マデモイキ、何処ニモイキハシナイ] ....
愛娘が毎朝八時に起こしに来る
歪み捩れた時空の層を超えるのは
なかなか大変だそうだ

[合鍵を作ってやろうか?ちゃんと電車に乗って来いよ]
おはようのキスをしながら僕は言う
[そんなことし ....
叩きつけ合う鋼鉄
反響スル
この森に
霊魂をぶら下げ
午後五時に入る

 異界ノ息、
  異様ナ相、、
 移行ノ刻、、、

穿たれる
窪みに
今や鉛と化した
前頭葉をズブリ
 ....
感情が漂白され
漂流していく時空を
速くなったり遅くなったり
緻密になったり大雑把になったり
なんて自由自在に響く移行

魂の打つ突発的な躍動
変拍子や裏拍に
コレハナンダ?
新たな ....
夜の静けさ深みに
肉の激痛伴い
響く声 祈るように

[アナタナシ には生きられない]
[アナタトトモ には生きられない]

裏返っていく夜の深みに
独り人 祈るように

繰り返す ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形で
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
竹林に佇む己
 夜の静けさ折り畳みながら
竹林に佇む己
 折り畳まれた静けさに脳水押し戻され

ぴくりとも揺れぬ竹林に
 脳水震え不可聴の響き蘇る
脳髄を道具とし血潮の温もりに含まれるも ....
無私の愛が
人の魂の病を癒し
魂浸透した肉の病すら和らげる

冷える秋夜の森の静謐に
天使たちは降りて来るのだろうか
自愛に充ち病んで倒れる己の魂の許に

あの遠い日の海の夜明け
靄 ....
「疼痛発作の周期が短くなっているんですが」

私がそう言えば

「疼痛発作で死ぬことは
前から言っている通りあり得ません」

カルテを見ながら無表情に応える医者

死んで新例作ってや ....
この夜に目が覚め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私という存在が真っ裸 ....
世界ハ
巨大な鏡像スクリーン
透明な皮膜のなか
ふわふわ微睡み感じ取る
人、森、岩、猫、大海原

唐突、道路に開いた穴
その深淵ハ
弾け飛んだ信頼の重み
傾く生を朦朧と
肉の苦痛に ....
物凄い数の巨大な光球だ!
凍結した天空から突出し
黄色く、青白く、白く白く
凝視している凝視している
雪原に独り立ち尽くすこの俺を
生きてひたすら凝視しているんだ

深く彫り込まれた眼窩 ....
白い声の頬杖つき
浮遊する無数の魂を
青い宙天で愛でている

[冬ノ雷鳴ハ未だカ 、 冬ノ雷鳴ハ ]

白く輝く乳房の波打ち
巨大な眼球回転する天に
聳える石垣の隙間の住家で
夏の青 ....
眠りの
夢の
底割れ
目覚めるモノ
輝く尖塔を壊し
ジクザクに走る力線
煌めく城壁を創り
スイチョクに走る力線
開いた瞳から触手伸び
掴み取る掴み取る
掠め潜り込む無数の影を
ソ ....
声 、層成シ聳える時 、
暗闇流れる水音の絶えず
[コレハ ナンダ?]
夢底ノ割れ白く問っても
無言ノ響き、只、、木霊重ね
[アナタハシンデ スベテミタ]
[スベテミタ アナタハシンデ]
 ....
ヒビキ音塊トナッテハ解体サレ
捻られ屈曲し伸びる音
歌い出す語り出す
踊りながら
飛び跳ねながら
黒光りする縁をナゾリ
時の窪みを穿ちエグリ
耳壁を突き破る
五感の縛り突き破る
燃え ....
誰かを探す
竹林の静謐に
池袋の喧騒に

アラワレナイ
現れはしない
のか、
もう二度と
洗われたいんだ
その見守る微笑みに
ホッと ホッとして
冷気に目醒て息しながら

な ....
夜の帳おり
扉が開いていく
次々と開いていく
が、
何もない
真っ白な虚、真っ白な虚
みっしり充満するばかりだ
俺は恐怖に襲われ
恐慌の際の際で
時の矢となり
疾駆疾走しながら
 ....
通り過ぎてゆく人々
通り過ぎていった人達
何なのだろう、何だったのだろう?
あれらこれらの出来事が
今は嘘みたいに消え去って
僕は嘘みたいに落ち着いて
ただ目を閉じる、ただ目を閉じる
あ ....
ほっと懐かしく嘆息してしまう、
それまでの全てが報われる、
そんな濃密な青の色彩だけが独立して
開けた額縁のような窓の向こうに 在った

その青の色彩はよく見れば、
濃密なのは視界の中央部 ....
胸奥に
オドロキ襲えば
世界は在る


在る世界
気力の萎えて
色褪せる


魂の
震えは麻痺し
狭間に立つ


狭間に立ち
眺める界は
遠く近く


キズケル ....
意識 溶け拡大していく
限りなく宇宙の楽音に共鳴し
混交する闇光 すべて受け入れ
委ねるのだ 保ち 鋼の強靱
しなやかな弓の強度に震え

私欲思考ヲ停止シ
死に思に詩の言葉の飛躍に!
 ....
激情を極め
静けさを極め
祈りながら認識し
認識しながら祈る

この飢え切った界で
この哀しみの界で
導かれ 諦め
静謐に包まれ


光り輝くあの日の君を 僕は決して忘れない
聖なる頂きへ独り人は
己だけの荷を背負い
前のめりに一歩一歩、
あらゆる痛苦を受け容れ
寄り添う天使の気配に微笑み
螺旋階段を只ひたすら昇って行く

荷は鞭 、足は杖
天使は独り人を知 ....
この界あの界しとしとしとしと雨の降る
人人人人泣き笑い
驚き掴んでは失われ
雨は降って沢成り川成り海成り波うねり
銀河宇宙の渦に巻き戻され
しとしとたんたん時の過ぎる

己、胸奥の空洞
 ....
失う
出会い
築いては
失い続けて
底を貫く本質
掴み取れたのか
沈んでしまうのか

進む船の舵取り主は
己が意志、病に抗う意志
沈んでしまうのなら仕方ない
精一杯やるんだ、もう ....
ひだかたけし(2961)
タイトル カテゴリ Point 日付
反転記憶〇赤チン小僧自由詩4*17/1/3 15:24
界の未知自由詩12*17/1/1 19:46
イナイト(自由参加詩)ー増殖中自由詩15*16/12/25 15:47
底の記憶自由詩19*16/12/19 0:39
造形未知〇霊的交感自由詩4*16/12/12 16:18
最近は自由詩13*16/12/9 22:44
未決咆哮(改訂)自由詩516/12/6 18:14
ポップ・フィールド自由詩7*16/12/2 16:55
ハリサケル!自由詩516/11/24 0:12
〈根源悪〉の原体験(新訂)自由詩4*16/11/20 17:49
竹林ノ声自由詩216/11/19 2:45
天使たちは自由詩7+16/11/16 23:20
セイシン科医自由詩5*16/11/15 19:27
脱出自由詩11*16/11/10 21:45
夢〇現(改訂)自由詩5*16/11/9 15:34
覚醒夢〇天空眼自由詩416/11/8 16:31
フルサト自由詩516/11/4 19:32
共鳴意志ノ界自由詩416/11/1 18:19
覚醒夢自由詩4*16/10/30 19:56
続.造形未知自由詩4*16/10/28 19:41
どうかどうか自由詩416/10/24 18:47
底抜け舞台自由詩416/10/22 19:01
転〇生自由詩3*16/10/21 15:52
願望と決意の光景自由詩5*16/9/29 16:15
境界域俳句416/9/27 18:13
言 霊自由詩816/9/20 20:44
高貴自由詩716/9/18 21:28
荷と足自由詩216/9/17 12:22
時流〇時刻自由詩2*16/9/15 17:45
魂ノ行方自由詩9*16/9/11 19:39

Home 戻る 最新へ 次へ
76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 
0.26sec.