いつのことだろう
サンタさんは
本当はいないと聞いたのは

誰だったんだろう
鬼なんて
作り話だと教わったのは

どこでだっただろう
天使というのは
夢想だと否定されたのは……
 ....
いても立ってもいられず
つい手を伸ばしてしまった

どうにも堪えきれず
我が物にしてしまった

ただ本能に従った
それだけなのに
自分は悪人なのか

公衆の面前で
罰せられる存在 ....
この背中に
長くのしかかっていた
寒くて冷たい
暗黒の季節

幾つも幾つも
どれだけ夜明けを迎えても
春の兆しは
一向に見えなかった

だけどやっと
終わりの時が来たようだ

 ....
僕はゾーキーヌ
でも生まれた時は
タウォールという名だった

それがここにやって来て
しばらく経ったら
ダイーフキーと言われ始め
そして今の名前に
いつしか変わったのさ

耳にした ....
放課後のバス停で
目の前を通り過ぎる彼女が
いつも楽しみだった

同じクラスだから
友達になるのも割とたやすくて
ちょっと手を振るだけのこと

なのに
それさえできない僕は
そっぽ ....
お星さま
聞いてくれるかな

祝福を受けながら
全ての人は生まれてくると
どこかで聞いたけど
そんなのは嘘っぱちだ

誰もが知っているのに
口に出さない
出せないだけ

だから ....
「何が一番楽しかった?」

夕暮れの帰り道で
君が尋ねてくる

「そうだな……
公園からの海がきれいだったし
カフェの中が涼しかった」

「カラオケはどうだったの?」
「あっ! も ....
「もう3月なのに
何で今頃カゼひくの?」と
君は少し渋い顔

「あぁ、ゴメンな」と
クシャミしながら
とりあえず謝っておく

だって
シャワーから出たら
僕の上着を枕にして
気持 ....
飛行機が離陸する

君を乗せた
君の荷物を乗せた
君と僕の思い出を乗せた

大きな翼が飛び立つ

でも君は
二年の日々など
どこかその辺に
置き去りかも知れない

そんな思い ....
まったく
ニャーニャーうるさいなぁ
これは俺の肉だから
お前にはあげられないの!

いやはや
とんだ攻防戦だ

ニボシを踏んづけてまで
焼肉を狙う食いしん坊

ペットが飼い主に似 ....
ベッドからそっと抜け出し
サプライズを兼ねて
朝食の準備に取りかかる

ベーコンを焼きながら
野菜を並べて
おっと
コーヒーを蒸らさないと……

やがて物音に気づき
目をこすりなが ....
急いで!
学校に遅刻しちゃうよ

今日はどうしたんだろう
自転車がパンクしたのかな

息を切らし
落ち葉をけって走る君

でもスカートが飛び跳ねて
僕は真っ赤になっちゃうよ

 ....
いつも何気なく
存在していた空が
今日はやけに
明るく感じる

そうか
もう春も
間近なんだな

暖かくなったら
どこへ出かけて
何をしようか

今までじっとしていた分だけ
 ....
YEWJI (13)
タイトル カテゴリ Point 日付
実 在自由詩1*21/12/22 17:15
花盗びと自由詩1*21/12/22 17:14
雪どけ自由詩021/3/5 18:00
宿 命自由詩2*21/2/9 1:03
不器用自由詩021/2/9 1:01
星に憂いを自由詩2*21/2/4 10:44
一番の思い出自由詩3*21/2/2 18:51
カゼ自由詩1*16/3/31 10:59
テイクオフ自由詩4*16/3/31 10:57
ペット自由詩2*16/3/31 10:54
朝食自由詩4*16/3/18 21:36
ダッシュ!!自由詩3*16/3/16 17:21
自由詩116/3/15 12:19

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