不器用
YEWJI

放課後のバス停で
目の前を通り過ぎる彼女が
いつも楽しみだった

同じクラスだから
友達になるのも割とたやすくて
ちょっと手を振るだけのこと

なのに
それさえできない僕は
そっぽを向いて
ブスッと知らんぷり……

好きってバレるのが
恥ずかしかったのか
何も言い出せない自分に
腹が立ってたのか

そんなこんなで3年間
ろくに会話も無かったよ

もし今もあのコが
僕を覚えていたとしても
無愛想で取っ付きにくいヤツ
ぐらいの記憶だろう

とてつもなく不器用だった
懐かしい思い出さ

ま……
今も変わってないけどな


自由詩 不器用 Copyright YEWJI  2021-02-09 01:01:47
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