思うに、人生で何かをするということは
鉛筆で書いた文字みたいに
やり直そうと消すこともできるけれど
すこうし跡が残ってしまうし
でも残しておきたいことでさえ
長い間放っておけば
薄くなって ....
あなたは俗塵にまみれつつも
あなたの瞳はいまだ的確に澄んでおり
リトマス紙のように
結論を訴えてしまうのです
言葉を介さずとも
一方通行の気持ちを抱いているとき
あなたは目の端に桃色を ....
夢の中 嘘の塵に咽せ、目覚めた
まだ朝の始まっていないガラス越しの街を見下ろし
ベッドに戻ろうとす
ふと気付く
嘘は塵どころか、塊となり
生臭い悪臭を放って
私の体内で脈々と胎動していた! ....
むかし そんな日があったのは
かすかに覚えてはいる
僕が はたちだった とき
脆くて 儚くて でも 強がっていた
そんな とき
大人に歯向かうこと
大人に楯突くこと
大人にい ....
どこから私たちは間違ってしまったのだろう
どこから私たちは行き違ってしまったのだろう
いつから私たちは互い違いになってしまったの?
いつから私たちは無意識にも刺し違えていたの?
ほころびは ....
ええ、いらっしゃいませお客様。
コチラモナコ風呂でござい。
トルコ風呂ではございませんが、
あたたかぁい気持ちでお帰しするのはお約束。
ヤクはあるには変わりございませんが、馬鹿につける ....
のむことは解決につながらず
破壊は光明をかき消し
食べることは癒しにつながらず
悩むことは不安を助長する
どうしたらやめられるのかって?
やめればいいんじゃない?
ただ
追い詰め ....
みんなの憧れ スウパアマン
スパイダーマンも マトリックスも Xメンもいるけれど
そうそう、人気者には続編がある 必ず
それでも、やっぱり スウパアマン
続編、リメイク お茶の子さいさい
....
「もういいの。」 と
彼女は強がってみせる。
でも、誰かの電話を、待っていたりする。
携帯の振動に、彼女は大きく揺さぶられる。
人の腕の中で
一本目の
糸が切れた
切れた糸に見向きもしないで
彼女は無心に
渇きを癒そうとした
どこが渇いていたかも
忘れてしまって
空虚さとねっとりとした唾液だけが
後に残っ ....
たべたい。
たべたい。
食べ尽くしたい。
あの黒光りする
つめたい、つめたい空に広がる
星たちも闇ごと
ざくざく切り取って
くしゃくしゃにまるめて
胃の腑が泣き出すくらい
詰め込みた ....
或る昼下がり
ぴかぴかの床のあるデパアトにて
それは興った、ときいている
其処は漆黒のカウンター
わたしの脇には、わたしの彼女
カウンター越しには、あの彼女
ぬるうりとした そのク ....
オレの横には少女
オレの愛しいおんな
少女からオトナに
かわりゆく少女、少女
少女は黒髪ボブで、
伏し目がちなときの
睫毛のつくる影がいい
オレはあの子にうっとり
少女、今朝は ....
今日、
赤い髪の似合う底無し沼と
語り合った。
人生観、
転じて、
純文学、
そこから
ナルシシズムまで
コーヒーとガムの好きな底無し沼と
セピア色のカフェで
居心地よさそうな
....
今朝
物音で目が覚めました
風が
寝返りを打った音
でした
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