冬雨吟

誰知凍蝶愁
誰解盲猫夢
夜雨両心寒
酔吟同苦痛


冬の雨に吟ず

誰が知る凍蝶の愁ひ
誰が解く盲猫の夢
夜雨 両心寒からん
酔吟 苦痛を同じうす


冬の雨 ....
{引用=在上越国境嶺上観望越後而詠。}
(長歌)
くにざかひ オキの石根{ルビ=いはね}に
なづみ立ち ふりさけ見れば
たたなづく 越{ルビ=こし}の嶺{ルビ=ね}らは
雪被{ルビ=かづ}き ....
愁人

詩想十年方断腸
愁人独詠酔余狂
飛花何処秋山謐
落涙何心秋夜長
一夕一朝虫切切
千秋萬歳月蒼蒼
詩人一命虚空否
遮莫吟魂不可忘


愁人

詩想十年 方(まさ)に腸 ....
  半歌仙【山肌】の巻 平成20年10月4日(於:武甲書店)

発句  秋澄むや山肌さらす武甲山        白鴉 三秋
 脇   猿の声聴く宵の明月          虚空 仲秋
第 ....
長夜

颯然叢竹作哀音
長夜月明山色深
望望秋星何処落
詩人涙眼遠人心


長夜

颯然(さつぜん) 叢竹 哀音を作(な)す
長夜 月明らかにして山色深し
望み望む 秋星 何処 ....
西蔵

紅塵侵梵鐘
悲響到霊峰
萬國知天道
應昇拉薩龍


チベット

紅塵 梵鐘を侵し
悲響 霊峰に到る
万国 天道を知らば
まさに昇るべし ラサの龍



htt ....
春酔

酒仙酣臥夢還天
独酌沈吟不可眠
美酒美人春一夜
詩人血涙酔千年


春酔

酒仙は酣臥して天に還るを夢む
独酌 沈吟 眠るべからず
美酒 美人 春一夜
詩人の血涙 酔 ....
恋をした
夏がようやく
過ぎ去って
少し冷え込む
秋の日々
「これでいいさ」と
言い聞かせ
「でも本当は」
言うまいと
「過ぎたことだ」と
目を閉じる
そんな私は
一人きり
 ....
寄花貌

独吟坐覚雨声微
半睡詩魂散亦飛
夢裏相逢何鬱鬱
以詩顔色作薔薇


花貌に寄す

独吟 坐(そぞ)ろに雨声の微かなるを覚ゆ
半睡 詩魂 散りてはまた飛ぶ
夢裏 相逢へ ....
夜に投げたる我が声は
君に届くと思はれず
夜に唄ひし我が声は
夜に砕けて散るがよし

朱夏の恋路の急坂を
上り下りも覚え得ず
ただひたぶるに足掻きをり
ただ愚かにも足掻きをり

君 ....
春は名のみのきさらぎの
未だ温まぬせせらぎの
橋のたもとの裸木の
わづかに赤き冬芽かな

春は春とてきさらぎの
未だ冷たき春の風
襟立て歩く川筋に
ちらほら青く下萌ゆる

我の窓辺 ....
灰色のブラウスの下濃紺か黒のブラなる店員のはっきりしたる目鼻立ちかな

                                長歌
{引用=初冬}
桜の葉 すでに
落ちて 紅に
一枚 拾うか
拾うまいか



{引用=実はこちらが第一作目}
夜が眠れない
耳は音ばかり
追って また戻る
くるま くるま

 ....
桜狩せむとて山路歩みゆき花と思へば若葉の山よ山の若葉よ

社には仏ゐますと聞きたれどただ漂へる香りは花よ花の香りよ

里離る山の井の辺に桜花たれ知らずとも見給ふ仏ほとけ御覧ず
かいてみる そんなきぶんで
きがるにさ ざつだんするよ
いみもなく かねも名もない
せいかつに あきれたひびが
ひびわれて きらきらわれて
とびちって ときにはらじお
ききながら でんきを ....
かたうたの対のかたうた何処にありや
  かたうたよかたうたであれ対を求めよ


春萌し君に見せむと文書きやりつ
  文書きて君に送らむ手立てなけれど


うたかたのかたうた逢はで宵を過 ....
春浅き野に花あればいざいでゆかむ

珈琲の苦さを我に甘さを君に

よる波に通ひ路あらず夢にもあらず

きさらぎの朝なほ暗く星すでに夏
きみに近づける馬鹿な夢を見る
ペンで玩ぶサンパチロク
海よりも深く
山よりも青く
ブックマークにも
恋の名残り
Tonight I hold the high moon
With a song on which should be
Someone fill the sky ....
弄月無詩友
憂人惜暗香
秋宵如百歳
秋韻更千霜
月下詩情絶
星移大志荒
何時生一句
遮莫但醒狂


月を弄(もてあそ)べど詩友なし
憂人 暗香を惜しむ
秋宵 百歳の如し
秋韻 ....
あなどは急いで
げにあきらめず
それからゆっくり
 来ています

初めて見ます
必要性は
確実OK
うまく行く
憂淫雨

独酔憂淫雨
雨中幽鳥吟
詩魂何処有
寂寂石榴陰


淫雨を憂ふ

独酔 淫雨を憂ふ
雨中 幽鳥吟ず
詩魂 何処にか有る
寂寂 石榴の陰


長雨を嘆く

 ....
恋になる
前に終わった
恋心
うだる暑さの
夏の午後
「そんなもんさ」と
言い聞かせ
「ああ、それでも」と
後悔し
「もし言えたら」と
思い馳せ
言えぬ思いが
癒えぬまま
と ....
朧月何時有
悄然想故園
人生無別涙
情愛是虚言


朧月 何れの時よりか有る
悄然 故園を想はしむ
人生 別涙無くんば
情愛 是れ虚言


あのおぼろ月は、いつからあそこに?
 ....
伝統定型各種
タイトル 投稿者 Point 日付
漢詩 冬雨吟[group]三州生桑509/1/29 20:28
国境ヨリ越後ヲ望ム(長歌并短歌)Giton6*09/1/29 1:01
漢詩 愁人[group]三州生桑408/10/16 19:55
連句:半歌仙「山肌」の巻  上原輝男&白糸雅樹白糸雅樹508/10/8 21:45
漢詩 長夜[group]三州生桑208/8/21 18:56
漢詩 西蔵[group]108/4/28 18:52
漢詩 春酔[group]108/4/22 18:52
【長歌】はじまりの秋AKINON...108/3/12 1:07
漢詩 寄花貌[group]三州生桑3+08/3/4 20:51
今様習作 朱夏の恋佐々宝砂508/2/7 3:10
今様習作 きさらぎの708/2/7 2:42
影 六A-293*07/10/27 23:55
なんちゃって琉歌(2007年上半期版)吉岡孝次3*07/7/8 9:01
仏足石歌習作 やまざくら[group]佐々宝砂5*07/3/23 13:37
ちょうかとか じょーかーだとか わからないけど[group]木棚環樹207/3/22 23:10
旋頭歌習作 うたのきざし佐々宝砂5*07/2/15 3:00
片歌習作6*07/2/10 23:35
なんちゃって琉歌2吉岡孝次206/12/6 20:18
なんちゃって琉歌206/12/4 22:07
Moonlight on the range遊羽0*06/12/3 22:08
秋宵思[group]三州生桑306/11/2 18:29
DODOITSU言語破壊機械006/10/28 1:20
憂淫雨[group]三州生桑306/7/24 18:22
【長歌】とある夏の日AKINON...106/6/11 17:37
春宵別涙[group]三州生桑506/3/7 18:37

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 6 7 

【伝統定型各種】
必ず形式名を書き添えてください。
「短歌、俳句、川柳」以外の伝統的定型詩の自作作品投稿を受け付けます(つまり、短歌、俳句、川柳の投稿は禁止です)。
ご自分で考案した形式の定型詩、近代以後に考案された形式の定型詩(例:五行歌)は自由詩カテゴリに投稿してください。
近代以降にその国語で書かれるようになった形式の詩は上記「本来の国語によって書かれたもの」に含みません。
定型をよく知らない方は、投稿する前に、作品がその形式に正しく則っているかをよく調べ確かめてください。
その定型の定義を満たしていれば方言、古語、かなづかいについては問いません。
上記の説明をよく読み、単に七五調であるだけでこのカテゴリに投稿することなどないように願います。
0.2sec.