それは男にとって突然のことだった。ある日男はいつものように取引先に向かうために横断歩道を渡っていた。そしてそれは突如目の前に出現したのだ。真っ黒で、何の金属でできているかわからないが、御影石のような ....
人が奥歯を噛み締める時はどういう時だろう。
何か重いものを持つ時とか、野球でバットを振る時とか、一瞬に自分のありたけの力を込める時とか。
もしくは、口に出来ないような怒りに対して耐えるほかない時と ....
20代の頃、10年間すごく仲がいい(と思っていた)友人に音信不通になられて以来(年賀状が宛先不明で返ってきて、電話も不通)友人というものへのほんわかした気持ちがなくなってしまいました。
すごく仲がい ....
友人から興味深い話を聞いた
音楽にも創作にも言えたことだけど、物を作る際、何かの真似をしたがる。
真似をした結果、原作か真似した側どちらかが廃れる。らしい
勿論原作とは、文章に限らず音楽 ....
疋田龍乃介の作品を読んでいると、使われている単語の意味が攻撃的だったり、構文が逸脱的だったりして、漠然と「暴力的である」と感じる。ところで、疋田の詩の暴力性とは実際どのようなものだろうか。それは意味 ....
その頃『世界に一つだけの花』という曲が流行した。
��1にならなくてもいい
もともと特別な only ONE�
それはそれでいいだろう。 ....
150530
今晩、8時半頃、ベートーベンの交響曲をかなり音量を上げて聞きながら、メールチェックなどしていたら、部屋の隅から何か音がした、なんでだろうと ....
咲き誇るということばにふさわしく、早すぎる夏日を仰いで薔薇が咲いている。
あちらにもこちらにもまっ赤だとかまっ白の花びらをひらいて、でもわたしの好きなのは白から甘いオレンジ色へ溶けていくような色 ....
五反田にティーンスピリットくんがいました。
ティーンスピリットくんの回りは
いつも閑散としていてひとっこひとりいませんでした。
「何故僕の側には誰もいないの?」
ティーンスピリットくんはMrs ....
?作品力=5点 ?余韻力=3点 ?再鑑賞魅力=2点(?には鑑賞後に歓談を誘発する力があるか、?には保存価値があるかも考慮)
総合的な印象として0.5ポイント加えるか否かを基準として+、−を付加。 ....
妻はゆっくり狂い始めた。階下から甲高い声で私を呼ぶのだ。
「アナタァー」
また始まる、始まってしまった。
開け放たれた窓から、花冷えの寒気がなだれ込み、投げ出された掃除機の横で、妻は床の上 ....
150522
表題を見て思い出した
小学生の頃、一度だけ、傘を持って迎えに来てもらったことがある。
当時は、雨傘も貴重品、一家全員自分の傘なんて持 ....
それでもゆく。間違いながらでもゆく。
ほかに行き場はないのだから。
?作品力=5点 ?余韻力=3点 ?再鑑賞魅力=2点(?には鑑賞後に歓談を誘発する力があるか、?には保存価値があるかも考慮)
総合的な印象として0.5ポイント加えるか否かを基準として+、−を付加。 ....
夜になったら娘はわたしの手をひいて、底へつれていきます。わたしたちはくたくたの毛布をひいて横になり、しばらく転がって遊びます。
彼女のちいさくて厚ぼったい手のひらがじょじょにあつくなっていき、そ ....
台所の錆びた缶から、
這い出ようとする無脊椎動物を、
僕はリリアと名付けた
16歳の彼女は現在、スウェーデンで児童買春の奴隷となっている
被虐と抵抗のエントロピー増大が、彼女の魂を具現化し ....
満八十歳となりて
今日80歳となった,寿命の平均だそうだ。4年前から卓球を始めている。
スポーツ麻雀と碁を1年前からはじめた。そしてコーヒー喫茶のボランティアー
も4年目になる。週2回クリスチャ ....
私はこの長期連休のある日、渋谷で、友達とあるアイドルのライブを見るために待ち合わせた。私たちがそういったライブを見るのは初めてで、少しだけ緊張した。私たちにはあまり金は無く風俗に行くにしてもAKB ....
かつて僕は蒟蒻ゼリーを食べた。
何がしかモノを書く行為の下で「書き出しが一番難しい」というようなことが一般によく言われている気がするが、そうではないと思う。それはむしろ元日に餅を食べるのと同 ....
日常のこと、妻の思考
僕がPCの前に座ってこうして何かを書いている時、
大体妻は横のソファで読書をしている。妻とは本の
趣味が壊滅的に合わないので互いの趣向を批判する
ことはないけれど、読 ....
先日、マグリット展に行ってきました。面白かったので、図録やマグリットについての本を借りて読んだりしました。
マグリットとパクり
ベルギーの画家マグリットは、シュールレアリスムの巨匠と言われ ....
?作品力=5点 ?余韻力=3点 ?再鑑賞魅力=2点(?には鑑賞後に歓談を誘発する力があるか、?には保存価値があるかも考慮)
総合的な印象として0.5ポイント加えるか否かを基準として+、−を付加。 ....
俺には何もなかった。
持っているとすれば、
会社を経営する父の栄光のおこぼれ位で
それすら劣等感から受け取る気になれず
一人で生活しているうちにもうすぐ30になろうとしている
....
ハナミズキの花散る夕暮れは、
離れがたく、
別れがたく、
もの寂しく、
思わずあなたの袖を掴む。
「どうしたの?」
迷子の子供に尋ねるような、
あなたの口調に涙ぐみたくなる。
「何でも ....
××市役所からお知らせです。 本日職員を名乗る者から還付金があるので口座番号を教えてくださいなどと言う電話が市内にかかって来ています。もしそういう電話がかかって来たなら、くれぐれも注意するようにし ....
その朝目覚めると、背中に妙な違和感を覚えた。
嫌な感じじゃない、何だかこそばゆい、くすぐったい、
でも、誰かに背中を優しく撫でられているような、柔らかい陽に包まれているような、そんないい感じ。
....
テーブルの上に、あした買ってきたりんごを置いてあると言う。
もちろん、そんなもの私には見えない。母だけが見ることのできるりんごだった。
今朝も雨が降っていた。桜の季節はいつも雨に邪魔され ....
まっくらな夜。いよいよ、みんながおかしくなる時間になる。ひとり、またひとりと、おかしな言動をとめられなくなる。私は、みすぼらしいバーのソファでささやく。「あゆみをとめて、じっと太陽をにらんだ。するど ....
ズズズ
ゴゴゴ
砂を食みながら
波が蠢く
照りつける太陽の下
一匹のヤドカリが歩いている
ヤドカリはそそくさと
小さい足跡を残しながら
一目散に
よたよたと歩いている
「早 ....
今年の桜は早かったようで、娘の高校入学式にはすでに満開を過ぎて、けれどもかろうじて花は残っていた。この季節、日本は桜の国になる。わたしたちは桜の国の住人になる。お祝いごとがそんな時期と重なるのは、 ....
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