六の目の出ないサイコロ夜の蝉
クワガタになりたかったと蝉の鳴く
敦盛の舞蝉の声蝉の声
蜩やカレーリゾットオムライス
故郷の地球の土や蝉の声
恋人に投げつけられた油蝉
コンセント抜けております蝉時雨
目的の店は休業蝉時雨
蝉時雨隠し切れない隠し味
死神に話しかける子秋の蝉
沈黙の点点点や油蝉
白い蝉羽化の途中で落ちにけり
お~いお茶 それって量が 多いお茶?
ほうじ茶を
ごくごくのんで
思い出す
胃腸薬を
買わなくちゃ
朝顔の顔面を殴る夏の朝
神社にてジンジャエールを飲みにけり
梅干しの種を吐き出す夜一人
茶柱に歓喜している人柱
暇過ぎて短歌作りし授業中
眠れずに睡眠薬を噛み砕き
....
なんと紅いのだ
灰色に塗られた足元
しゃがんで路をたどる
言葉の森に分け入る
{ルビ断頭台=ギロチン}に葛ちらせて{ルビ骸酒=むくろざけ}
片目あけ光の血まみれ五月雨夜
岸に降るけだものひとり振り返る
撃てと ....
稚鮎の ワタの苦さや 夏の星
廃人が俳句をひねるNET日和
嫁も来ぬ風も吹かぬが生きている
一日500円生活が板に付きそうで怖い
愛しさの呪いを舐めてろくろっ首
フレッシュなものは食べて欲しいはずなんだが? ....
気怠い白檀に午睡する
伽羅を焚き夢に沈む
龍脳を噛み砕き朝を知る
寝惚け顏ハッカの露や庭の先
蕎麦すすり独り咳する
塩を舐め焼酎あおる
冷えたおでんに眼を落とす
水飲むカエルと酒あおるわれ
琥珀の水に深化する刻
ちょんちょんと ひょっこりコルリ 藪の中
オオルリや 出逢いの森で 日が暮れる
オオタカや 子育て急ぐ 新緑の頃
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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