さくら散る見果てぬ夢は見続ける
桜より母を大きく描く理屈
フィアンセがいるなら言えよ姥桜
親友の浮気調査や夕ざくら
E.YAZAWAタオル一枚花の宴
女性型ロボットの髪花明り
声は呼ぶ幻のようなその秩序
いっせいにソメイヨシノが笑う夜
花をのせ喜ぶ風が吹き抜ける
ツーと紙飛行機曲がり花明り
割れる陽に花芯は昇りまた昇り
雨音のはざまに浮かぶ花微塵
けだものに片目預けて花見酒
刻みあう互いのすがた風ふたつ
指笛 ....
いきどまり日々のページはまた開く
色彩の論より証拠はるの山
いろとりどり鳥とりどり春のやま
ふきわたる風の色彩におう春
いろいろなんです。いろめきなんですね
なんとなく春はなんとなくくる(う)み ....
夜桜が続く言い訳も続く
にらめっこ好きの女や花月夜
花盛り青信号に気づかない
冬獣空気のなかへ走りゆけ
跳び越えた水たまり花咲いている
誰だと言う指の隙間から桜
花びらを浴びて生け贄になります
となりには透明色の孤独さん
仙台味噌に小松菜のナメコ汁
明日のは朝好物のたたきゴボウ
花筏に娘を乗せて月眺む
その歌で世界の秘密おしえてくれ
闇封じはりめぐらされた言葉たち
幼い日の霊を求めよ言葉たち
金剛の言葉むすばぬ日の流れ
付き合って初めてふたりで観る花
ハンドルで呼び合う家族里桜
姥桜職を失くしてカップ酒
絶望やドストエフスキーの桜
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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