正念場歩く架空の少年は
{ルビ詩心=しごころ}と私語転がした春の蝉
水晶に水槽を ....
じいちゃんたちは
群れない!
嫁や孫たちに相手にされなくても
愛犬の尻尾ふりふりで
癒される ....
彼女はその猫を抱き上げた
細く鋭い雨のあがった夜
取り返しのつかない過ちと連れ立つかのように
....
{ルビ奇界鳥=oiseaux mécaniques}たち
{ルビ夜明けの合唱=Dawn C ....
ひろい海をふたつに分けて
確かめてきた想い
雨にうたれたひまわりを
種に変えてしまう力
....
今が人生で一番、
とてつもなくバカばかりして
生きてるのかな
推したい憧れの ....
プリズムが揺れている
大きな鳥は歌わない
蔦の絡まるアーチの隙間から
覗いた街はまだ灰色で
....
犯して来た罪は積み重なるが、いつか崩れて
落っこちた三日月が恥ず ....
えし。こころがえし。いやなにおい。やめて。ぼくをうばわないで。ぼくのなまえを、かえしてください。ぼく ....
「愛とは、はかないものです、騎士様。あなたは見たところ、
騎士のようですね。違いますか? 勇猛果 ....
「この世界の理? ここがそれほど異質な世界だと、あなたは言うのか?」
居ても立ってもいられないとい ....
「あなたがたはどこへ行くのですか?」と、その女は言った。
それは、女であったろう。少なくとも、三人 ....
藍い眼をした少女から貰った手紙
返信するのが面倒だから
読まずに放っておいてた。
心象の、 ....
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