光に目を閉じ
闇を求める
そしてそれは
真の闇ではない
光を本当に失うとき
求める ....
そのとき私は十六歳で
まだ何も罪は犯していないと思っていた
電車に乗って席に座ろうとしても空 ....
いてて
いてていて
あ、あ、こちらマイクのテスト中
聞こえますか
聞 ....
雨の気配が春を連れてくるから
煙草の味がわからなくなるくらい
泣いてしまいたいのに
涙は出てこ ....
そう、ちょうどリモートでつながりながら誰も外には出られない部屋
これでもかと歯石を取り尽くされ
すかすかすっからかんの帰り道です
もう何も持っていま ....
黄金の太陽、陶然と
茜に燃やす、この部屋を
開き放て!己のすべて
持続スルこの永久の時に
....
その辞書には意味が記されていない
ただ単語ばかりが延々と羅列され
一切の説明的言辞や背景や語源さ ....
どちらか好きな方
をせよ。と声がした
冬晴れがそこかしこを粉々にしてゆくようだった
寒くて ....
魔法使いの呪文のように
自明 !
という一言で
日常の会話から
厳密な数学の世界 ....
かの方のいない野、春の、小川にて 素足浸して空を見あげる
失態
追及
責任転嫁
ベロ出しチョンマ
もう、春
ユキヤナギの蕾も
いよいよ膨らみ始め
風もぬるい
連翹の
硬 ....
誰もいないから見ていたのだ
午後の空のボールを
角の僕はまだ見たことのない空を
見ていた 僕は ....
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