山をなぞったら
指に苔がついてきた
山かと思ってたが
苔だったのだ
「苔の山だよ」
....
名もない
小さな舞台で
見すぼらしい役者が
2、3の台詞を与えられて
得意になって喋って ....
水に押された風が
屋根の上を梳き
かがやきを降らせ
音を降らせる
光 ....
白い肌の巨大な魚は
まだ窓際に横たわっていた
今になって気付いたことは
目だと ....
つらいとき
八木重吉という人の詩をみたくて青空文庫をひらく
ずっと昔の英語教師の声が
....
彼の指紋で剥がれない絆創膏優しい痛み缶詰のパイン
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