人が息を引き取る瞬間と
息を吹き込まれる瞬間との
繰り返しが続いているのは間違いのない事実
....
湯を沸かす
三分経った
持ってきたティーバッグを
湯に落とす
飲む茶
その味が
何だった ....
埃まみれの
赤と黒の上に降り
焼け途切れゆく痛みだけが
春の汚らし ....
「約束と外出」
鉄塔が
朝の大雨が
直後
熟女 レズ 空気
あ ....
俺のいのちが
下水を通って
どぶ川にダイブした
もともと軽いそれは
プカプカ
河口まで ....
遠い
在るものすべて
遠い
言葉は浮遊し声さざめき
(意味と響きは解離して)
通り ....
海は
海でしかなく
ひとは
ひとでしかないはずなのに
定期船に乗って
航路に出ると
なに ....
ぽろっと口からとびだした
ことばがころころころがって
人の口から口をわたっていく
....
死にたい訳ではないけれども
毎朝大袈裟に 浮遊をさらに包む
人生が少しずつ速 ....
みかんが美味しい
コタツに入り
テレビを見て
くされ縁のあの人と
いっしょに食べる
....
電車という文字に普通が乗ると
普通でなく思えるのは普通じゃないのかな
もしかしたら私は意味不 ....
新月が穴のように開いている
月が巡ってくることをいのる
いにしえの民のこころもちで
月の ....
感受性というものは人それぞれだが、特定のジャンルのものに特に鋭敏な感受性を持つようになる経験は誰に ....
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