雨風が強いので窓を開けられないでいる。上がっていこうとする室温を扇風機の羽でかき混ぜて、今この時に頭 ....
形の整った
トートロジーを枕に
おまえはねむっていた
安普請の 階 ....
── 女が女の話をするときは注意した方がいい
会議室の黒い椅子たちが話し合っていた夕 ....
風のものまね
トンネルから
出口の真上で
出たか見てて
風はどこから
....
風の音がしてきた
ぼーぼぼぼーぼぼぼ
みしっぺきっ
ぼーぼぼぼーぼぼぼ
悪意 ....
雨天が続き狭い古井戸に 水嵩が増す。
私の仕事は、モノクロの写真を陽に透かして、セピア色
に ....
早く あの薄水色の空に
溶けて 無くなってしまいたいと
ほんとは いつも泣いていて
....
君のそばには、いつもきれいな空気があふれている。
ひょっとしたら君は、植物なのかもしれない。花なの ....
虫の声。車の走る音。飛行機の音。犬の鳴き声。
そういったものが、夜に静かに溶けてゆく。
僕の体も ....
鬼の頭に恣意的な物を感じ
旧石器時代にマユごもる私
恣意的な札ビラにも納得出来なかった
私は異 ....
死ぬまでずっと
哀しみを持ち越さなきゃ
生きられない気がして
亡き人の写真を持ち歩く
髪 ....
思い出の石ころ
涙に濡れて
湿ったメロディー鳴らす、星月夜。
だから、
道の ....
少しずつ部屋を綺麗にしよう
すぐに消えてしまっても
誰にも迷惑もかけられないし
悪 ....
仄かに湧き出た 命の火が
脳へ移り棲み 考えた
誰もかれもが荷車に乗り
身体という砥石で
....
木々のざわめきが身体を撫でるよ
肩に置かれた手の温かさを奪った
雨なのか風なのか時間なのか
....
単純に題名と作者名と当時のちょっとした話題性にひかれて買ってしまった文庫本。
最初の二三行読んだだ ....
ヘタなてっぽも数撃ちゃあたる、のたとえ通り、詩とか、短歌(?)とか、散文とか、書きまくっ ....
台風が近づいてる。天気予報に関心が行く。
この国では台風に号がつけられている。
他所の国では名前 ....
人と話すことを覚えた
寄り道を覚えた
変わることを覚えた
飛び込まれた
電車に乗っていた
急ブレーキで
隣の女子高生にぶつかった
隣の女子高生は
そ ....
星の上で、星のように僕たちは出会った。
お互いの心へと、まるで流星のように恋に落ちた。
だけ ....
帰ってしまった貴方の影が
月光射し込む路地にいる気がします
わたしを見ていてくれているの ....
ジジジジじじじじ
誰か聴こえてますか
こちら寂しい夜
デンパオンパ
何でもいいか ....
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