昔、死んだジィちゃんがよく言ってた
満州の飯は美味かったと
関東軍の青写真
お国の為にと開 ....
果てしない切なさが広がる
救われることのないこの気持は
やるせなさに変わる
消えてなくなり ....
十年前のわたしが知らなかったのは、ほんとうにひとは死ぬのだということ
息は絶えるし、姿はみえないし ....
ああ、すごい
あなたまだ死んでいないのねと
ぽろりと転がることばがひとつ
まだ生きているのねと ....
はるの海が
すべてを呑み込んだ日
わたしは目眩でしかなかった
はるの苦さというには ....
白い孤独が風上に立つ
悲しみの花弁が吹かれ、落ち
さらさらとした別れが
ひかりを増してゆく ....
そらいろのくるま
にのって
あさがたの
やわらかな
ひのひかりのなか
ぼくたちは ....
おはよう と言った
嵐吹き荒れ
暗い夜の向こうの
ある晴れ間の朝に
おはよう と言った
....
約三時間前にサイレンが鳴った
そのあとやけにテンションの高いリサイクル業者の声が一帯を過ぎる
....
あのときから
私の水虫時計は
ずっと止まったままだ
トイレットペーパーを気が触れたように
....
形あるものを再び築くことは容易いが
形なきものを築くことは難しい
人と
人との
物や ....
忘れたい
ことを 忘れて しまえたら
どんなに楽になれただろう ....
私をとりかこんでいた言葉たちが
あのときを境に
いっせいに遠ざかってしまった
遠景になって ....
お爺ちゃん
真っ昼間
海辺の無人駅に一人座った
何のために来たのかも分からないま ....
ひるま雨にふられたふくろうの視線の中
森に刺す月光は乾いた笑い声をこらえた
さやさ ....
知らない他人が
知らない他所の土地で
一人
二人
三人
四人
殺されたからと言って
....
詩を書けば書くほど誰かに似てきて殺す
渇くような文体に憧れて物干す
阿漕を過ぎて我が心盲目見ず知 ....
精神弾性と成人男性が
俗に言うところの4ミゲルの幸福を
焼いていた焼きながら傷を舐め合い
しと ....
雨上がりの夜空に吹く風は、
どれほど孤独で寂しくなっても、
けっしてお前なんかは呼ばないだろう。 ....
呼べない呼ばない邦画的ですハリウッド的です何もすべて日本が邦画的ですか?なぜ、おどおどしているのでし ....
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