名残惜しげに太陽が
舞台のそでにはけたなら
今日の演目はこれにておしまい
音響 ....
速度は一定がいい
そんなに速くなくてもいい
あんまり遅くない方がいい
目をつぶらずにいられるく ....
穴から出る瞬時の流速は
その穴の水面からの深さの平方根に比例する
平方根っていったい何だ ....
赤い目をしていま
なにを読み
どこを跳ねるのか
あなたは謀った
{ルビ和邇=ワニ}た ....
僕は今、好きな言葉を書いている。言葉でできた二次元の僕は、飛び出すことができない。僕は今、好きな僕を ....
どぅわし、知てますか?
鼻毛を伸ばしたままのブラジルさんが尋ねてきた
どぅわしです
....
血から沸き上がる
力によって玄関が閉まる
血から発生する力で
八ページ目のA4紙が無くなる
....
夏が終わっていく。カンカンと日差しに照り付けられていたアスファルト。道が太く細く血管のように行き ....
胸にS字の全身タイツに
赤パン、赤マントで
空飛んでいる訳じゃない
鎌倉にある高級スーパーの
....
まるで時が止まったようだ
少し酔っぱらって空を眺めている
今夜も雨模様・・・
....
故郷の空の下で
僕は何を想う
都会で毎日毎日仕事に明け暮れていた
現役時代を想う
今となって ....
ある朝目覚めると、フィクションはノンフィクションになっていた
ある夜目覚めると、ノンフィクショ ....
薔薇の花をおくるよ
ふかく悲しませたあとに
気にしないでときみは言うけど
....
舗道に落ち
私はあなたを暗示したい
トランプの女王、睫毛が捲れる
陶製 ....
埠頭の昏さに
沈んでいく今日までのかがやき
海のうえの透きとおる膜の向うで
....
やばいことはやばいところで起きる。そういう生き死にとはほとんど無縁な場所で自殺を考える俺の中にある余 ....
蜩やソ連空母のカタパルト
残る蝉敗戦国の煙かな
『シン蝉』でまた動き出す心かな
今日の初めの一歩は
泥濘んだ土の上
靴が滑るのを必死に留まった
右足が自分の意志に逆らって ....
トラックが泣いている
ひねもすのたり泣いている
何がそんなに悲しいか
雲のひかりに ....
服を脱げ
鏡の前に立て
これが今の己の姿
なにを隠すことがある
見 ....
市議会議員は
やはり当番制が
良いのではないか
かわりばんこにやってさ
自分の番で
金 ....
眠れずにラジオを聴く
眠れない時は
ラジオを聴くようになった
AMラジオは聴かない
FM ....
沈黙を身の回りに置く時、私は決まってここに来る。
森は必ずしも沈黙ではないが、きっとそれは ....
決して失われない青い灼熱の太陽
忘却が神秘ならば、
疑いが苦悩なら
恒星の周りを惑星が ....
秋風に走るさわさわ耳の奥 /微子(ほほこ)
ほんとにひつようなことは
みんなおんなじで、
{引用=リン脂質でできた膜でつつまれた細 ....
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