窓ガラス
伝いおりる
雨粒ひとつを
....
今、僕は、旅先の尾張名古屋名鉄ビル9階の
「矢場とん」で味噌カツ定食を待っている。
景気づけに、 ....
緩やかな曲線を
描くように
聴く音楽は
love song
まるで水彩画を
描くように ....
横たわる死者の耳は、空いている。
薄ら目を、開いている。
顎を天に上げつつ
何か、ものを云おう ....
去年は勤労感謝の日だった
今年は勤労感謝の日を土曜に控えた週の
日曜日だったので
特に勤労を意 ....
フランクルの「夜と霧」の頁を閉じた後
卓上のプラスティックのケースにぎっしり入った
何本もの砂糖 ....
みんな昔はサルだったと
自分で自分を慰めて
路地裏を抜けたところにある
月のよく見える広場から ....
あんがいね
すっきりしているんだ
ずっとわだかまりだった
何がいけなかったのか ....
おばあちゃんの メガネ
くるくる 飛んだ
せんたっきの なかで
くるくる まわる
....
そのとき、
とおくがみたいと
そうおもった
....
逗子市の非公認ゆるキャラだが
慎太郎カットの
おっちゃんが
頭に三崎のマグロを載せて
コンベ ....
昨日
えびを袋詰めにして帰った
今日
生きているのはわたしだけ
そんな
圧倒的 ....
いつもカメラにフィルムを入れずに
写真を撮るのは
大切な一瞬の
記録を拒絶しているから
....
渇いた水平線を望むとき、心は無風であった。出港を告げる汽笛が
鳴る朝、母は死んだ。小刻みに震える手 ....
幸福は宣言してしまう 言葉ではなく笑顔で 先手必勝
残酷さを楽しむ 見ないふりを ....
冬の子どもたちが
落ち葉のマントを纏って
手をつなぎ
かごめかごめをしている
誰かが
....
青空は生物の息ではないかしら
すてきというまえのうっとりとした
それから
ミルクの入っ ....
妖しく燃え立つ大地の
白く輝ける夜更けに
残忍な、
神々の祝祭が終わると、
廃墟に零れ ....
窮屈な心解放させる朝平日の波に揉まれた体
夏だけど雪が降る夢見せられた熱帯夜から抜け出すために ....
軽薄さはサヴァンナへ駆けだした
あっけにとられて僕たちは
雪の結晶を見失う
とか
頑張っ ....
ゆっくりと冷えていく
原子炉の中で
何が起こっているか
誰か知らないか
原子炉建屋の中で ....
灰色の水晶の夜。空から降り雪ぎ始める蒼い光線。中空で金色の風を纏って、低空の海へ今、
音もなく落ち ....
叫ぶことには理由はつけられない、それが真理に近ければ近い分だけ構造は複雑化していく、考え ....
23rows, 1.04sec.