指の味がしそうな塩水というはなしを書きはじめると、たばこ屋のシマさんが居酒屋おかるの前で足を ....
こうあるべきだと
おもっても
からだはおもうように
なってくれない
かりもの ....
房総の
浜辺で信じた
存在の
あなた 今頃
どこの海にて
遠い目で ....
青空にも星が散りばめられていたら
昼と夜の空の違いなんて
青いか黒いかだけだよね
....
きょうざいしつで
ねむっていた
たしかかくれんぼの
とちゅうだったとおもう
....
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(扉絵:雨傘をさしてニッコリ笑うボクのアップ) ....
泥のなかに いたね
いつも そこしか
なかったね
汚れることなど なかったね
....
こどもたちの柔かい足のうら
パンのくず
魚、いるかな?
丸い5つの指を持つ足のうら
太古 ....
φの唄を
歌います
謳うわけでは
ありません
それは無償で
あるからです
一 ....
ザアー ザアーッと
出しっぱなしのシャワーの音
激しい雨が 大地を撃ち付ける
街も木も人々も
....
花束が枯れてしまって
あたしは沈黙を選びたかった
何もかも
崩れゆく季節が ....
鬼ごっこをしているうちに
本物の鬼になっていました
友達は逃げ回っている間に
立派 ....
凍てつく世間の中で 燃え尽きてしまうだろうと 誰か云ってた
ハートの中のホットスプリング 枯れ果て ....
墓石があるから
人は静かに死んでいられる
出来れば
喧しく ....
朝
つめたい交わり 踏切だけで三十の詩が書けるという人は
亡霊のような突き指をする
昼
....
熱帯夜が明けた
翌朝の駅前通り
ハンカチを頬に押し当てながら
駅へ向かう街路樹の下に
....
わたくしの存在価値はなんだらう取れた銀歯に問ひかけてみる
ぼくたちは
霧の深いなかを出かけていった
みどりときいろの
あたたかいマテリアルの服を着て ....
「ヒーローあらわる!」と書かれた
スポーツ紙 一面を見ながら
コーヒーをすすり パンを食む
昨 ....
わたしは健康な子供だった
骨折はしたことないし
入院だってしたことがない
....
あの子が止めた時計が 今また動きだしそう
桜の花がほどけたら 僕のカウントダウンが始まる
....
あんまり天気がいいので
かなしくなってしまう
あなたが
ここにいないのに
タイルの目 ....
人に混ざるほど 私の影は薄くなる
その影に透けて見える希望が
なおも私に自分を捨てさせる
....
暑い夏が続いていた
人々は日々のざわめきを忘れて
海水浴を楽しんでいた
今日の ....
暑い夏が好きだった
手に言葉を添えると時間が生まれた
時間に風味を添えると
愛の形が出来上 ....
あいてますか?
愛してますか?
愛らしいかのじょはいますか?
昨日は何か新しいかな ....
ひかりより速い存在に
乗ってあの星にゆけるのなら
二人してまた未来つくれるよ
ひか ....
しんしんと
たんぼに脳がふる
そそぎこまれた脳を
稲は根っこから吸い込んで
のびやかに育つ
....
私が見た夢は何なのか
過ぎていく幻の中で
いつも私が見ていたもの…
それは現実なのだが
....
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