砂漠には
牡牛や熊や鳩や鷹
大昔
それらすべてはひとつであったと
髭づらの人が
乱れる息を ....
街を歩いていると
工事現場で父が働いているのを見つけた
道具のようなものを使って
....
君の優しさを感じる夜
月の光に溶け込んで
僕をそっと包んでくれる
蒼く静かなその光は
....
昼間に寝転がって漫画なんかを読んでいると
すっと肩の荷が落ちる感じがするときがある
....
びっくりドンキーに行ったよ
ハンバーグを食べたよ
びっくりするほどおいしくて
お父さんとお母さ ....
飛べない鳥、飛びたい兎
もう何度目の空だろう 僕は急に飛べなくなって
長い間ここで空を見 ....
ぼくの手は機械だ
ちんこをさする機械だ
頭のなかじゃきみのこと考えてるのに
ただひたすらにちん ....
《2005から今に至るまでの整理》
生育によるうつ病と診断される。
突然、目の前に突 ....
歌は要るけど詩は要るか
ことばは要るけど詩は要るか
イルカはいるけど詩はいるか
詩 ....
薄暗い穴倉で
....
はあ〜
いい
実にいい
そのふともも
ずっと見ていたいよ
ねえ
....
卒論はハナモグラ語
ハナモグラ語における
平均異なり語数について
修論は異言について
非 ....
凸凹なところを平らにしようと
紙ヤスリを僕に当ててみたんだ
だけど荒かったせいか血が出て
....
窓の木枠に青色のペンキ
オンボロの家は銀河鉄道になって
向かいの家は星になった
色あせた畳 ....
悪かったのは俺のほうだ
毎週、同じ時間いつもの場所に
アナタは必ず来てくれたのに
....
映して
浸して
境目に
触れそうなほど
恋しかった
透き通るあなたを
....
きっと世界は
音と手を取り合って結ばれている
僕の中で
聞こえてくるのは静けさ
初め ....
その子どもには親がいなかった
そのライオンには子どもがいなかった
1人と1匹の目的は1つだっ ....
梅雨の涼しげな霧雨が降る中
ふと本当に愛した人を想う
今では声聞くこともできないけれど
....
それは水晶の月が照らす場所
星が流れる一瞬の間にだけ現れる
清らかな幻想の大地
....
仮面の上では笑っていた
仮面の下では泣いていた
けれど彼女の泪は止どまらず 仮面の下から ....
分光された夏。白くて柔らかな豆腐に、包丁を入れる、賽の目切りに。私は産まれた。母親の腹を裂いて産まれ ....
今日も風呂に入った
心がさびしくて
妻が、頭を背中を顔を
洗ってくれる
それが楽しくて
....
道のない
草木が生い茂る密林を
ただひたすら進む
穏やかな清流のせせらぎや
沈みゆく ....
クルクルと回る 洗濯機の中で
思考回路も 絶え間なく 廻る
綺麗な衣類を
唯だ 座って 待 ....
甘えんぼな あたしは
あったかいひと
やさしいひとに
ふれると
ホワンとしたきぶんに
....
{引用=
真ん中にテレポートしてくる
定めのない標準
チルチルミチルの
御伽噺はおしまい
....
――月が 落ちていた
頭上の太陽は 甲高く鳴いている
西の山で、勤めを終えた私は
....
ふたつ向うの窓を
開けることを夢見ていたよ
椅子に張り付いた
呪わしい身体を ....
もはや私ではない
父になってる
父はよく怒鳴った
怒鳴らなくてもよかったのに
....
道を歩けば 犬とすれ違う
人とすれ違う
暗雲を 見上げ
虹を見つめる
屋根を見上げ
雨 ....
楽しげな手応えを 夕暮れは手のひらで掴もうとしている
確かな 部屋一面の 公園が
たったひ ....
{引用=
6月の雨が
まだどこかに残っていて
それが7月の終わりになっても
降り注いでい ....
友達がぐれて
イグアナになった
もう
人間に戻る気は
ないらしい
奥さんと話をしたら
俺 ....
ただひたすらに暑いから
手をつなぐのも
抱き合うのも
なんだか嫌になってしまうね
どこか ....
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