敷布団への埋没から
起き上がり損ねた体に
小さく開いた口腔、にて
夏って発音が ....
お前がアイツが奴等が笑顔で
心配
この二文字顔に括り付けてる
どうも湿っぽいのは苦手なんだ ....
すっと
ミントのような そよ風すべる
{ルビ前髪=かみ} 瞬き
瞳 連れ添う
ベランダの ....
ととととと、かかかかか
襖隔てた 風の夜
目が冴えるような声がする
暗闇でも
薄く天井が ....
ヘッドフォンで音楽を聴きながら眠ってしまった
朝それに気づきヘッドフォンを外すと
一緒に耳が取れ ....
手の甲を
濡れ遅れた微熱にあてがう
初夏だなんて
初夏、だなんて
密度を増しゆく空や ....
すっかり草に覆われた
ぼくらが秘密基地と呼んでいたここに
今年もまた暑い季節がきました
打ち捨 ....
わたしは窓から身をのりだして
身投げのような夕陽を見ていた
消える 消える と ....
おやゆびをかんでみた
はじまるあじがにじみでた
はじまってしまったものはしかたなく
たそがれの ....
頬から頬へ
まなじりからまなじりへ
打ち寄せる震えを
降りおりる応えを
音は見ていた ....
誰かがきらいとか
憎たらしいとか
そういう感情は はじけて消えてしまうほど
ちっぽけなんだって ....
:うっかりおとした粗塩
:お砂糖小さじ一杯
:醤油大さじ三杯
:みりんキャップ一杯
....
神は裏切りの信仰
命は無意味の象徴
愛は堕落の前兆
時は忘却の延長
未来は破 ....
あたしを分かってくれたあの人が愛しいの
涙はいつか涸れると思っていたけれど
それは無理みたい ....
大きなガラスの花瓶に
ストンッと そろえた花を生けて
すべての花の名と その特徴を 叮 ....
好く晴れていた
葉桜の樹の下に立って
枝の間
日が差すところと
影が差す ....
想うままに 自由に
求められるままに 応えて
青い空の中
回転する
つばさを ....
1
はがき一葉
舞いこみ、大要、
「言語障害が発症しているようです。発作もなく、突然電 ....
突然、私の右胸の辺りが小刻みに震える。
いつもとは違う、私の一番お気に入りの交響曲
ふいにきた5 ....
おともだちとお茶
いいかげんなわたしは
話し相手に
いいらしい
少し欠けた茶碗は
お気 ....
曇り空だった
白い灯台は
空に混ざっていた
5月も終わりだというのに
南の端は寒かった
....
みなさんそうじのじかんです
そうじをはじめましょう
舐めてみい
キレイにしたんやろ
舐め ....
「ちょっと 待って..」
残酷な優しさだね
戻らないこと ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
....
哀しみが
哀しみの
首を絞めている
絞められた哀しみは
椅子に座ったまま
うなだれ
....
四十五分後に会うことになった
今掃除中で忙しいので
十五分ほど掃除をしてから
来るようにと ....
今日は曇り。
久しぶりの休みだから外出してみたけど
なんか雨になりそう
ちょっと憂鬱・・・・・ ....
あなたはあたしが「パパ」と呼ぶと
本気で怒りました
そんなあたしが「親父」と呼んだ
あなたが逝 ....
少しも思い出せない大切なはずの夢
昨日という日にそんな忘れもの
明日までにはぜっ ....
まず守りたいものを準備します。それはなんでも構いません。個人情報でも他人情報でも不倫の証拠でも消し ....
結婚式で 打ち上げた祝砲
幸せを祈り
永遠を誓い
襲撃と 思った米の飛行機
....
あなたは流されて来たのだと言う
ただ水のように流されて来たのだと
このちっぽけな私の元に
....
艦を降りた
降りてから数週間が経って、僕は何も変わらない
ホッと出来た反面、逃げ出したかのような ....
もやもや 消化不良
だから
ゲロする
私は マヌケ
脳タリン
どうも 思考の双眼鏡 ....
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