一行詩(十編)/
板谷みきょう
自然体で生きられぬ 朝露も消えて
暁を覚えず穢土から浄土へ心焦がれて春の眠り
喩え乞食道のような身となれど満天の星
少子化の国家の空にたなびく鯉幟
愚かさに潜む賢さの種を見つけたくて
幸せな日々は銀河を駈けて去っていく
ボクは くたくたに 疲れてしまっているんだ
慌しくも春の日差し 寂しく雨の降りそぼる
侮ることもないけれど 魂を宿らせられるか人形使い
そういやこんなシーンはジョーの何処にもなかったな
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