7、星 【ほし】/雨宮 之人
 
高層ビルの屋上で
夜を 覗いていた
時が降ってきて
私は この惑星に取り残された

古(いにしえ) でしかないよ
そう教わったのは幼い頃
数億 その時に
私は打たれながら いつか年老いた

支配的な元素
空虚に 満たされた黒
引き合いながら 広がってゆく球体

点在し 寄り添いながら星は
バランスし 時に曖昧に曇り星は
惑う私たちを 置き去りにする

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