6、庭 【にわ】/
雨宮 之人
それには まだ
誰も 触れていなかった
息を吹き掛けると
勝手に 回りだした
動きだす日々
巡りだす季節
色とりどりの光
気分屋の雨
種を蒔いて
見つめた時間だけ
命は膨らみ そして弾けた
創造が震え 風と揺れる
掌の上 箱庭は萌え
雑多な細胞 光を目指して舞う
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