ちょりさん「ポエムなめてる奴らは全員ぶっ殺す ただしやさしく そのあとで愛す」に寄せて (感想文)/ベンジャミン
 
ているのは作者の姿勢だ。僕からすれば、言わんとすることはわかるけれど、完全に感情移入などできないし、共感にも限度がある。そのままで締めくくられれてしまえば、取り残されてしまったような気がしてならないだろう。
ところが「わがままはひとを幸せにしたいときだけ言うんだ」という書き始めの連から、言葉の向きが一変する。それまで、不特定(強いて言うなら作者が想定している、あるいは現実に見た人の誰か)に向けられていた言葉が、その連からは「読者」に向けられるようになる。そこに、この詩の魅力があると思った。
そして、そこでもまた作者は姿勢を提示しているわけだ。そのあとに作者の意見が述べられているとしても、それは
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