ちょりさん「ポエムなめてる奴らは全員ぶっ殺す ただしやさしく そのあとで愛す」に寄せて (感想文)/ベンジャミン
 
れは姿勢として受け止めることができる。
前述したように、どう読むべきかなんていうのは自由だ。僕は勝手に読んで、この詩からはいささかの強制も感じなかった。それはおそらくタイトルの洗礼を受けているからであろうとも思う。けれど、それだけでなく、詩の全体を通して感じられる言葉の向きの変化が、見通し良く移っているからだということも付け加えておきたい。

最初にも述べたが、だからって彼を褒めたり、この詩を素晴らしいだなんて思ったりしない。
僕はただ、こういう詩や、こういう詩が書ける彼を、羨ましいと思うだけだ。
彼は別段強制することもなく、常に呼びかけているように思う。
「いつだってこっちにくればいいさ、ぶっ殺したらそのあと愛してやるからさ」と

僕はたぶんそっちには行かないと思うけど、ときに羨望の眼差しを向けることだろう。

    
   グループ"感想文集"
   Point(6)