たもつさん「十階の家族」を読んで(感想文)/ベンジャミン
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最初にこの作品を読んでから、いったい何度読み返したか知れません。
どうしてそれほどまでに読み込まなければならなかったのか・・・
それは「何となく」という部分が、自分の中で大半を占めていたからです。
「何となくいいなぁ」とか「何となくもの足りないなぁ」とか、そんな感じです。実際、何となく読んでしまうところもあって、たとえば「アイス屋」というのも、何となく「愛す屋」なのかなとか思っちゃったり、十階建ての家なんて怖くて住めないなぁとも単純に思ってしまったりしたわけです。で、「何となく」ポイントも
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