荒川洋治を読んでみる(五) 『ウイグル自治区』/角田寿星
新彊(しんきょう)ウイグル自治区、いや、東トルキスタンのことを調べていく毎に、どんどん気分が沈んでいく自分がわかる。この世界には、ぼくの知らないこと、知らされていないことが、あまりにも多すぎる。
清朝の占領、清朝崩壊と日中戦争の狭間での束の間の独立、そして中国への自治区としての再併合。民族独立運動はまだ続いていて、それはウイグル族の数の多さ(約800万人)も手伝って、中国の強硬な占領政策にも関らず、チェチェンなみにこじれまくってるらしい。「トルキスタン」という名からも分るように、ウイグル族はトルコ系のイスラム教徒で、中央アジアの国々とも関係は深くて、チェチェンの動乱にも一枚噛んでるらしいね。チベ
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