金魚の時間(二日目)/愛心
素っ気無く言いました
「ちゃ!ちゃっちゃっと用意しろよ」
私がびくっと退くと
夢月は私の頭をなでながら言いました
「あっごめんな
ただちょっと嬉しくてさ
とっとにかく用意しろよ」
夢月は私がうなずくと
にこっと笑って自分の部屋に行きました
「さっき『ちょっと嬉しかった』
って言った・・・・よね」
私は嬉しくて顔がにやけました
「用意しろよー」
夢月の声に
はーいっと返事をすると
私も自分の部屋に行きました
水槽の水が太陽の光で
光りました
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