金魚の再会/愛心
『・・・・・うぶか?
・・・・大丈夫か?!』
はっ!
私は目を覚ましました
目の前には夢月の顔があります
私は飛び起きると自分の身体を見回しました
白い 足と手が二本ずつ
赤い髪
水の中じゃないのに
呼吸が出来ました
同じなのは赤い浴衣だけでした
『ホントに人間になってる・・・・・』
私がボーっとしていると 夢月が聞きました
「君さ 何であんなトコ倒れてたんだ?」
「あんなトコって?」
「倒れてたじゃねーか!俺の水槽の前で」
「えっ?あっ・・ごめんなさい」
私が謝ると夢月はふっと笑い
私の頭に手を置いて言いました
「別にいいんだけどさ
そーいや君さ 名前何つーの?」
「えっと・・・・紅香!金魚紅香っていうの!
君の名前は?」
「俺は小川夢月!中3の15歳」
「あっ私も15歳なんだ」
私は夢月と話してる
これを幸せって言うのかな?
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