前田見知子さんという画家/大町綾音
うのでとんとんだと言っていた。
氏は、すでに結婚していて、ご主人とともに北山にある自宅で絵画教室を経営していて、それが主な収入源ということだった。
前田見知子氏は、ガラス絵の作家である。
氏がガラス絵と出会ったのは1980年のこと。それ以来、半世紀近くにわたってガラス絵を描き続けている。
氏は、当時、
「わたしが、日本で初めて本格的にガラス絵を始めたの」
と、話していた。それだけ、自意識もしっかりとしている画家だった。
日本でも、ガラス絵という分野で活躍している作家がいないわけではない。また、最近ではガラスに描くための絵の具というのも売られていて、趣味でガラス絵を描く
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